とある地方紙からご依頼をいただいて、ちょっとした書き仕事をしまして。
活字原稿に簡単な修正希望を一度返信したらファイナル感満載のあいさつをされて、
一件落着、掲載を待つばかり、という認識だったわけです。
ところが数日後のお昼休みど真ん中、
私用の携帯番号が鳴り響いたのでした。「本社のほうから連絡がありまして、これこれこういうことも入っているとよい、とコメントがありまして…」
――はあ。
「何か、たとえば、というような例はありますでしょうか」
――地域によって千差万別ですからねえ。どこまで具体的に書くか私も悩んだのですが。どうしましょうかね。
「おっしゃる理論、ごもっともです…本社のほうからは、こういうコメントでして…」
――えーと・・・・・・・・・・・・これっていつまでに?
「あ、あの、〇〇日付けを目標にしておりますが、もしお時間がということであれば、あの、その、日付を検討するとか、お時間をいただくことが難しいようであれば、そのぅ、…」
――えっと、手を加えるとしたら掲載予定日が〇〇日ではなくなるということですか?
「あっ、いえ、それは、〇〇日付けを目標にしておりまして…」
――ええ、なので、〇〇日付けだとして、いつまでに、手を加えた原稿が出せればいいんです?
「あーっ、ええっとそうですねぇ、うーん、水曜日か、木曜日くらいでしたら…」
――分かりました。いま、手元に原稿も何もなくお話ししていますけど、これ、電話で話していてラチがあく話でもないですよね、少し考えてみますから。
だいぶ端折っても、このぐらいのやり取りがうだうだ~うだうだ~と続いたわけで。
語尾という語尾がぜんぶ「…」なうえに、
何をどうしたくて電話をかけてきたのかがさっぱり分からなくて。
わざわざ電話をかけてきて直接話をしようとしているはずなのに、
これほどまでに要領を得ないってどういう心理状態なんだろうかなぁ。
むしろ、メール1本送るだけとかのほうが頭の整理しやすかったんじゃないかしらん。
これこれこういう説明をいついつまでに加筆してもらえないか、で済む話でしょ。
しかし冷静に考えてみると、
これでよく報道機関の仕事なんか長年やってこれてるなぁ。。。
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