自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その388)

2019-09-21 | ジャコウアゲハ

9月17日(火)。庭のウマノスズクサに移した幼虫は元気そう。葉が食べ尽くされるまで,この場所で観察が続けられます。

 

脱皮後間もないようで,脱いだ皮が見えます。

 

9月18日(水)。正午。アゲハの庭園で,ジャコウアゲハの産卵を目撃・撮影。

 

 

去った後見ると,葉裏に3個の卵あり。再び孵化までの日数を数えることに。今後これを"三きょうだい"と呼ぶことにします(これまで観察してきた6個を“六きょうだい”と呼びます)。

 

 

9月21日(土)。朝。雨模様。雨に濡れてじっとしています。

 

雨の中で脱皮を終えた幼虫がいました。

 


キタテハの吸水行動

2019-09-21 | 昆虫

アゲハの庭園にて。

仕事休みの日,敷石をコンクリートで固定する作業をしていると,キタテハが飛来。どうやら湿ったコンクリート面に関心がありそう。見ていると,そこに舞い降りて。さっそく吸水を開始。

 

近寄って撮影。

 

わたしの動く気配を感じる度に舞い上がり,近くの葉や石に移動。

 

そして,吸水。

 

わたしの動きを察知してコンクリート用左官に移動。こてに舞い降りる程,その場に執着心が見えました。

 

口吻の表情をとらえたくて近寄ってみました。

 

この後またコンクリート面に。

 

ただ水分がほしいのか,セメントに含まれた成分もほしいのか,それはわたしにはわかりません。 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(18)~トノサマバッタ(幼虫),また~

2019-09-20 | 昆虫

アゲハの庭園で,草引き作業。エノコログサなどのイネ科植物が繁茂。それを引いていると,トノサマバッタが現れてメランポジュームの花にとまりました。食草はイネ科植物なので,とんでもない事態になったと大慌てしているにちがいありません。

急いで虫の目写真に収めました。たった一枚の写真ですが,貴重なコマになりました。

 

時をほぼ同じくして,褐色型の幼虫が出現。この庭にトノサマバッタがいるとはびっくり。

 

 

すっかりうれしくなりました。 

数日後,同じ場所で緑色型幼虫を見かけました。元気そう!

 

跳んで,近くの置き石に移動しました。

 


アミメアリとアブラムシとススキ(続)

2019-09-20 | 昆虫

ススキの葉の付け根は葉脈が集まっています。いわば,葉脈画像広がっていく分岐点のようなところなので,アブラムシには栄養補給が効率よく行えるのでしょう。アブラムシがうじゃうじゃ。

 

アミメアリを真上から見ることができます。動きが止まっている瞬間に撮りました。

 

頭部と胸部を撮りました。胸部に付いた脚がくっきり。

 

脚に生える剛毛もはっきり。からだの網目もはっきり。

 

じつに鋭い顎です。触角も毛で覆われています。

 

頭部の真ん前から撮りました。顎がくっきり。アブラムシの腹端を舐めているのです。

 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(17)~ヒメアカタテハ~

2019-09-19 | 昆虫

アゲハの庭園にて。

庭で草引きをしていたところ,そこに訪れたのがヒメアカタテハ。さっそくキンカンの花で吸蜜。大急ぎで腰に携行中のコンデジを取り出して撮影。

 

 「これは虫の目写真に記録できるかも」。そう直感。家の中からカメラを持ち出して,庭に来てみると今度は地面に! そっとそっと近づいて撮影。いつ飛び去るかわかりません。 

 

もっと近寄って撮影したかったのですが。ここまで。翅を広げました。そして,パッと舞い上がりました。

  

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(16)~ヤマトシジミ~

2019-09-18 | 昆虫と花

庭に咲くメランポジュームにヤマトシジミが二頭。そのうちの一頭を写しました。メランポジュームの花はたった一本でも枝が伸び,山のように盛り上がって咲きます。これだけ黄色い花があると,昆虫たちにはきっとよい目印になっていることでしょう。

 

 

同じ花で,少しずつ向きを変えながら吸蜜。 

 

 

花を変えて吸蜜。なかなか魅力的な餌場のようです。

 

 

撮影を終わったとき,脇を別のヤマトシジミが飛んで行きました。ちょうどそこにシオカラトンボ(メス)通りかかって,それを追いました。じつに呆気なくチョウは捕獲されてしまいました。いのちの物語の一コマです。 

 

 


アミメアリとアブラムシとススキ

2019-09-18 | 昆虫

我が家に斑入り葉のススキがあります。その茎を見ると,葉の付け根の所々に黒い塊りがありました。見ると,アリがかたまっています。なにかごちそうでもありそうです。 

 

近寄って確認すると,そこにアブラムシがどっさりいて,アリがアブラムシからごちそうをいただいている様子。アブラムシはススキアブラムシというそうです。アリはアミメアリ。じつにせわしなさそうに動きながら,餌を口にしています。 

 

その様子がとても印象的だったので,しばらく撮影に没頭。

 

一匹のアリの行動をとらえます。 

 

目や口や,からだの様子が驚くばかりのリアルさで伝わってきます。

 

アミメアリはアブラムシの腹端を発した気にしているようです。でも,わたしには甘露成分はなにも見えません。アリは触角をしきりに動かしてなにか口にしているようなのです。

 

アリの世界はスゴイ! この様子については続編をお伝えします。 それにしても,アブラムシがここに食べ物があることを発見して,アリがそれを発見する,そのふしぎさよ。

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(15)~アオスジアゲハ~

2019-09-17 | 昆虫と花

公園にて。バッタの写真を撮っていると,脇の生垣に突然現れたのがアオスジアゲハ。生垣を当てにしてヤブガラシが伸び,今花を付けているところです。その蜜を吸いに訪れたのです。

目の前で,つまり至近距離で見ることはほとんどないこと。それで,レンズを向けました。アゲハは舞い上がるものの,また近くの花に戻って来ました。

 

しかし惜しいことに,翅をしきりに動かすので思うように近づいたり前方から撮ったりできませんでした。なんとか二枚だけ,後方から撮れたに過ぎません。フラッシュを準備していたらもうすこし何とかなったのですが。 

 

動く被写体を“虫の目”でとらえるのは,静止画像ではむずかしいですね。 

 


ジャコウアゲハ観察記(その387)

2019-09-17 | ジャコウアゲハ

9月11日(水)。産付後ちょうど5日が経過。また1個が見えなくなりました。自然落下したのでしょうか。下写真は残りの1個です。

 

 

ついでに,かたまって6個産み付けられた卵についても追ってみます。複数を対象にする方が見届けやすいでしょうから。

9月12日(木)。産付後6日が経過。

 

 

色が濃くなってきました。こちらは順調のよう。 

 

9月14日(土)。夜。夜のうちに孵化するかも。

 

9月15日(日)。早朝。やっぱり孵っていたー! 9月9日の夕方近くに産付されたので,産付後5日と半日ほど後に孵化したことになります。

 

 

その日のうちに,露地に生えた食草に移しました。

 

 

単独の卵はとうとう孵らず。 

 


’19 秋,虫の目写真シリーズ(14)~アゲハ(前蛹)~

2019-09-16 | 昆虫

我が家の“アゲハの庭園”脇に,ポリカ波板屋根を支える柱があります。ある日の朝,そこにアゲハの前蛹を発見。アゲハが抗してから食樹から離れて人工物で蛹化するのはよくあること。観察者の目には,色が異なるのでよくわかります。そこを蛹化場所にしようと決めた判断材料は何かなあと思ってしまいます。

 

カマキリがいたら,そしてじつによくこうしたところにカマキリがいるものなのですが,すぐに見つかって獲物にされてしまうでしょう。

 

 

晴れていたらすっきりとした色の写真が撮れたのに……。あいにくの曇り。でも,辺りの雰囲気は感じられるのでは?