前日から降り続いた雨が止んだ早朝,アゲハの庭園にて。
レモンの葉で休んでいたのがイチモンジセセリ。気温が上がらないのが影響したのか,どうも動きが鈍そう。それを幸いにして,じっくり近接撮影をすることに。とはいえ,わたしの指先が邪魔なのか,ときには舞い上がりました。しかし,すぐ近くの葉に降りました。ありがたい,ありがたい。
そうして撮った画像を何枚かご紹介します。
まずは全体の姿から。
見慣れた姿が,これだけ毛で覆われていることに改めて驚きます。
正面から。触覚と脚が,これまたすごい! 機敏なはず。
顔のアップです。ほんとうに静かなモデルでいてくれました。毛が完全に頭部を覆っています。水を弾くことなど簡単なものでしょう。鳥類とそっくり。口吻は毛の中に収納され,保護されています。
複眼が毛からポツンと突き出しているみたい。
上からも撮ってみました。やっぱり眼は“ポツン”ですね。毛にできた虹色は光の加減によるものでしょうか。毛は部分部分で形状がはっきり異なっています。
生命史を生き抜いてきたいのちには,外観からだけでもすごいしくみが整えられていることが窺えます。