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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫の顔 ~エンマコオロギ~

2018-10-07 | 昆虫

畑仕事をしていたら,突然エンマコオロギが出て来ました。産卵管が見事です。

 

 

「よしよし,アップ写真を撮ろう」と思い,例によってそっと近づいてパチリ。草の間や下を歩き回るので,体表はいたって滑らかです。つるつるといってもよさそう。

 

警戒して動くので,そっとそっと近寄って至近距離から写します。 

 

たまたま触覚をきれいにする瞬間をとらえました。

 

頭部は半球,色は枯れ草に似ています。この姿を見て思うのはケラとの共通性。コオロギは雑食ながら小動物も食べます。なかまのフタホシコオロギを長い期間飼った経験があります。食べ物はドッグフードでした。棲み処は枯れ草や茂みの蔭。これもケラとなんとなく似通っています。 

 

正面からとらえました。堂々としたものです。

 

コオロギは身近な昆虫です。なのに,わたしが取り上げるのはたぶん初めてのような気がします。警戒心を持たれないように近づく術をちょっと教わった気がしています。

 


ヒメアカタテハ,産卵!(2)

2018-10-07 | 昆虫

10月6日(土)。卵を採取。

卵がないか,草を見て行きました。ところがびっくり。意外にも複数あちこちで見つかり掛けたのです。ウラジロチチコグサでは……。

 

名の不明なキク科植物の葉でも。

 

同じ個体が同じ日に産付したのか,それは定かではありません。しかし,とにかく見つかったのです。個数は7個。直径は1mmの半分!

 

孵化に向け,順調に変化している様子が窺えます。影が薄っすら見えています。

 

  


ガガイモの花で見たふしぎ(続々)

2018-10-07 | 昆虫と花

ガガイモの花で見た光景がどうも気になるので,調べてみることに。もちろんネット検索です。

 

結果,驚くべき事実が見えてきたのです。まさに“目からうろこ”! これは寄生する何者かなのではなく,花のしくみに関係しているということなのです。正体は葯室に収ま花粉の塊りで,花粉塊と呼ばれ,2個が対になって小球(捕捉体)にぶら下がっているとのこと。この花粉塊には花粉葯800個が集まっている! びっくり,びっくり。つまり,送粉を待つ花粉だったというわけです。

花粉は昆虫に運んでもらうチャンスを待っているのでしょう。運よく吻先がやって来たとき,しめたとばかりにそれに付着。そのうちに昆虫は他の花へ移動。そこでもがいてもらって,花粉がすこしでも飛び出せばしめたもの。花粉塊がメシベにでも触れたらいうことなし。

さて,この構造体は程々で吻先から離れるのでしょうか。そのように思いたいのですが。いつまでもくっ付いていたら,昆虫たちがお気の毒!

 

花はもう終わり。それ以外にもなにやらおもしろいしくみがありそうな。そのしくみを来秋くわしく探検しようと思っています。