自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

8月,メダカが産卵(9)

2018-08-24 | 生物

七日目の夜。卵殻が一つポツリ。孵化したのです。いよいよ誕生のときが訪れました。シャーレに入れていた小さな水草を除くと,孵ったばかりのメダカが二匹。

もう機敏に泳いでいます。静止した瞬間を撮るのに一苦労。それで後になって気づいたのですが,撮影のときはメダカがわずかに水で濡れている程度でよいのです。こうすればあちこちに移動することはできません。

 

もう一つ孵化しかけの卵が一つ。動きからみて,どうやら殻からうまく出ることができず,困っていたようです。尾をときどき振ることからみると,まだ大丈夫だとは思うのですが。

 

しかし,結局このメダカは死に至りました。前に記事にしたのですが,クロアゲハの孵化観察で経験したことと共通しています。本来卵が付着しているはずのものがなく,卵がポツンと独立している場合,卵自体が動くのでメダカが脱出できにくいのでしょう。つまり確実に孵化するには,卵がかたまっているとか,水草に付着しているといった条件が必要になってくると思われます。

 


晴れた日の虹

2018-08-24 | 自然一般

8月23日(木),夕方。台風20号が接近して暴風雨警報が出ている中,それらしき兆候はなし。警戒心過剰な傾向なのか,最近警報発令がどうも早めになっているように感じられます。早めは注意喚起でよいのですが,早め過ぎるのはどうなのでしょう。事があれば「警報を出していたのに」と責任を逃れることだけはできそう。ともかくこの時刻,風は大したことなく西日が容赦なく照り付けていました。

外から帰って来た職員が「東の空に虹が出ていますよ」と教えてくれました。「彩雲じゃないの?」というと,「青空に大きな虹が出ているので,彩雲じゃありません。めずらしい虹です」と答えるのです。

さっそく出て,見てみることに。見た瞬間叫びました。「ほんとうだ!」。たしかに虹です。

 

よく見ると,青空というもののごく薄い雲が空を覆っています。澄み切った青という感じはしません。ということは,その辺りには極小の水滴か氷の粒が浮かんでいると考えてもよさそうです。おまけに,この日はとても蒸し暑い日で,湿気をたっぷり感じました。台風が湿った空気を運んで来ているのでしょう。そこに強い西日が差していると考えれば……。状況は,虹が出てもなにもおかしくないことになります。

すてきな現象を見て,一日の疲れがとれそうでした。