七日目の夜。卵殻が一つポツリ。孵化したのです。いよいよ誕生のときが訪れました。シャーレに入れていた小さな水草を除くと,孵ったばかりのメダカが二匹。
もう機敏に泳いでいます。静止した瞬間を撮るのに一苦労。それで後になって気づいたのですが,撮影のときはメダカがわずかに水で濡れている程度でよいのです。こうすればあちこちに移動することはできません。
もう一つ孵化しかけの卵が一つ。動きからみて,どうやら殻からうまく出ることができず,困っていたようです。尾をときどき振ることからみると,まだ大丈夫だとは思うのですが。
しかし,結局このメダカは死に至りました。前に記事にしたのですが,クロアゲハの孵化観察で経験したことと共通しています。本来卵が付着しているはずのものがなく,卵がポツンと独立している場合,卵自体が動くのでメダカが脱出できにくいのでしょう。つまり確実に孵化するには,卵がかたまっているとか,水草に付着しているといった条件が必要になってくると思われます。