自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

夏をたのしむ,虫の目写真(8) ~ヒグラシの受難~

2018-08-23 | 昆虫

早朝。アゲハの庭園で作業をしていると,突然,蝉がなにかに捕まったような鳴き声が響きました。なんだかけたたましい声です。

その声がしばらく途切れたかと思うと,また思い出したかのように聞こえて来るのです。わたしは声がした方に近づいて,どこから聞こえて来ているのか確めました。

そこは庭の片隅でした。ジョロウグモに捕まったヒグラシが糸で巻き付けられ,悶えているのでした。このクモの巣はしっかりしていて,縦糸はかなり上丈夫です。糸の一部はレモンの木に取り付けられており,揺れても切れない仕上がりに見えます。実際びくともしません。

 

こうなっては自然の摂理のまま,なるようになるがままにしておくほかありません。容赦のない「食べる」「食べられる」営みが展開されているのです。

虫の目写真で記録しておこうと思い,さっそく準備。

太陽が昇り,日差しがきつくなりかけました。逆光ですが,それを味方にする気持ちで撮ったのが下写真です。

 

 

クモとセミの頭部を入れて撮りました。

 

クモの糸が光ります。

 

こうなっては,もう降参するほかないようです。

 

まことに厳しい自然の掟です。

 


真夏のベニシジミ,蛹化へ(4)

2018-08-23 | ベニシジミ

皮の端は帯糸の下を通り過ぎます。 

 

皮は腹端に寄せられて行きます。 

 

皮は完全に腹端に行き,塊りになりました。皮が裂け始めてから27分が経過。 

 

しばらくすると,蛹としてのかたちが整ってきました。まだ透明感が漂います。

 

時間が経つほど,いかにも蛹らしい風格が見えて来ました。

 

大変化は見応えあり,です。