別株のマンサクが遅れて開花し始めました。
花を見ていくうちに目にとまったのはケブカカスミカメ 。花弁に口吻を突き立てているのにはびっくり。汁を吸っている姿です。尖った先端を表面に突き立てています。花弁の幅は2mmです。カメムシのからだはその幅にすっぽり入っています。そんなちいさなからだの出来事です。
念のために,トリミングをしてみました。かたちから判断すると,脚ではなさそうです。
顕微鏡モードにしてさらにアップして撮りました。移動を始めた瞬間! 画像はぼやけていますが,やはり口吻が伸びているように見えます。まず間違いないでしょう。
このあと,この花弁が付いた花に向かいました。中央に頭を埋めて餌を補給している様子です。時折わずかに動きますが,ほとんど静止したまま。
口吻を突き立てて汁を吸うことで栄養を摂取しているのですから,たぶん蜜源辺りを狙っているはず。こんなに生々しい食餌行動が連続して観察できるとは思いも寄りませんでした。
ついでながら,こうした一連の行動で花粉がからだに付着します。ということは! 送粉者の,りっぱななかまといえそう!