2月10日(金)。雪の朝を迎えました。マンサクの花にも雪が被さって,さすがにこの花だって震えているような。枯れ葉の下側にいるクモがじっと寒さに耐えているような。
昆虫はいないかなあと思って,すこし探してみると,例のユスリカのなかまがいました。低温にかなり強そうに見えます。
もっと探してみると,いました,いました。異なる種類のユスリカです。中には,クモに捕まって死に絶えたと思われる個体もありました。
雪解けが始まってから改めて確かめると,やはりクモに捕まった証拠が残っていました。小さないのちは,小さないのちに狙われるのです。
ユスリカのなかまはさすがに強そう。よくよく見てくと,あっちにも,こっちにもいそうです。
そっちにも。
水玉が風景を取り込んで膨らんでいました。
夕方見ると,頭に花粉が付いたユスリカが花にいました。それが歩いて枝に移動したところを撮ったのが下写真です。送粉の手助けをしていることが窺えます。
寒くて,冷たい思いをしながらもいのちの観察ができました。これが昆虫の生態です。