自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ジャコウアゲハ観察記(その184)~植木鉢作戦Ⅲ⑯~

2012-11-23 | ジャコウアゲハ

11月19日(月)。夜,観察。体表は瑞々しいビロード色を呈しています。指でそっと触れると,動きました。まだ軟らかな体表です。

11月21日(水)。早朝。ビロード色はそのまま。少し黒っぽい感じ。窪みを中心に煤けたように見える部分があります。どうしたのかなと思い,触れてみました。動きはありません。体表も硬くなっています。たった一日で大きな変化です。他の蛹も同様です。完全な休眠状態に入ったのでしょうか。

他の蛹と比べると,大きさはやや小さめです。見た目にも,横に並べて比べても,はっきりしています。蛹化した時期が時期だけにそうならざるを得なかったのでしょう。適期の,充実した成長ぶりとの差が見えてきます。

長い休眠の後,無事に羽化してほしいと願っています。

 


小さな弧を描く虹

2012-11-23 | 随想

虹に関心を抱いていると,意外に虹が目に付きます。

大抵は雨が降ったときに見られますが,そうでないときも見えることがあります。降雨があろうとなかろうと,何らかの気象条件が整って太陽光の屈折が起こったとき,その結果として虹模様がわたしたちの目に届くわけです。

大空遠くに大きな弧を描く虹があれば,低い空で緩やかな弧を描く虹もあります。過日,家先から見えた虹もその一つでした。

勤務施設を訪れて過ごした子に虹の話をしたのが,ついこの間のこと。話の中で,「虹の色って何色?」という話題になりました。その子は一瞬考えて「七色!」といいました。その数字がとっさに出た訳を尋ねたのですが,それは出てきませんでした。日本人に植え付けられた七色神話が根付いているのでしょう。

その翌日も,同じような小さな弧を描く虹を見ることになりました。

駅伝競走大会に招待を受け,出かけたグラウンドで見たのです。午前9時。天気は光が射しながら曇りがちで,わずかに時雨模様。虹が出現する条件が揃っています。北の方向にうっすらと見えました。アーチに下に人がいる構図です。

虹のお蔭でしょうか,大会は盛り上がりました。教え子との再会もありました。親となって,親子で出場していました。区間賞を取る芯の強さに刺激を受けました。感謝。

虹を見ると,何だか「ラッキー!」なんて気持ちになります。だからか,わたしはこれに出合うたびにシャッターを切る癖がついてしまいました。自動車で走っていても,見かければ安全なところに停止してパチリ。

大空に大きな弧を描く虹はなんともすてき。夢とつながります。小さな虹もまた何度見てもいいもの。ささやかなハッピーの贈り物のような気がしてきます。