虹に関心を抱いていると,意外に虹が目に付きます。
大抵は雨が降ったときに見られますが,そうでないときも見えることがあります。降雨があろうとなかろうと,何らかの気象条件が整って太陽光の屈折が起こったとき,その結果として虹模様がわたしたちの目に届くわけです。
大空遠くに大きな弧を描く虹があれば,低い空で緩やかな弧を描く虹もあります。過日,家先から見えた虹もその一つでした。
勤務施設を訪れて過ごした子に虹の話をしたのが,ついこの間のこと。話の中で,「虹の色って何色?」という話題になりました。その子は一瞬考えて「七色!」といいました。その数字がとっさに出た訳を尋ねたのですが,それは出てきませんでした。日本人に植え付けられた七色神話が根付いているのでしょう。
その翌日も,同じような小さな弧を描く虹を見ることになりました。
駅伝競走大会に招待を受け,出かけたグラウンドで見たのです。午前9時。天気は光が射しながら曇りがちで,わずかに時雨模様。虹が出現する条件が揃っています。北の方向にうっすらと見えました。アーチに下に人がいる構図です。
虹のお蔭でしょうか,大会は盛り上がりました。教え子との再会もありました。親となって,親子で出場していました。区間賞を取る芯の強さに刺激を受けました。感謝。
虹を見ると,何だか「ラッキー!」なんて気持ちになります。だからか,わたしはこれに出合うたびにシャッターを切る癖がついてしまいました。自動車で走っていても,見かければ安全なところに停止してパチリ。
大空に大きな弧を描く虹はなんともすてき。夢とつながります。小さな虹もまた何度見てもいいもの。ささやかなハッピーの贈り物のような気がしてきます。