古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

窒素には気をつけよう

2009年08月27日 03時53分17秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
 うちの畑のとなりは一反余りの田んぼですが、この数年稲をつくらない休耕田でした。土手の草はときどき刈り、雑草の根が太くなって田んぼを荒らさないよう、毎年トラクターで引っかいてありました。
 その田んぼに今年は稲が植えてあります。勤めを定年で退職され、田んぼをつくることになったのです。
 畑の行き帰りに見ると、稲が青々と伸びています。よその田んぼより稲の緑が濃く、稲の背も高い。久しぶりに米をつくる田んぼだから、張り切って立派な稲を育てておられる。感心して見ていました。
 ところが昨日びっくりしました。田んぼの中に入って、草刈り機で稲の頭を刈っておられます。植えてあるのは酒米の『山田錦』です。ふつうの稲と背の高さがちがいます。20センチは高い。山田錦は植えるのは6月の中頃で、収穫も10月中旬と実りの遅い稲です。だからまだ穂は出ていませんが、それにしても立派な稲を上から20センチくらいのところで刈ってしまうとは。
 仕事が一段落したところでたずねてみました。
「休耕田で肥料を入れなくても稲が育つのに、ふつうの田んぼと同じように肥料を入れてしまったんです。だから窒素過多になって、稲が育ちすぎて米の出来がわるくなる。葉が繁りすぎて穂に日が当たらん。せめていまからでもなんとかしようと頭を刈ってるんですよ」
「こんなになってから頭を刈っても大丈夫ですか」
 稲を一本抜き根元の皮をむいて、穂になる部分を見せてくださいました。
「ここが伸びて穂になるので、まだ大丈夫です」
 サツマイモは窒素過多だと葉ばかり繁って芋が根のように細くなってしまうけど、作物はみんな窒素に気をつけないといけないんだな。
 勉強しました。
  
コメント
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