古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

8月の草刈りに精を出しています。

2011年08月26日 06時56分07秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
  
 うっかりしていて、オリジナルサイズでアップしてしまいました。ごめんなさい。ゴマのうねです。二うねあり、間もなく切って干します。手前の空色の容器には、クロメンガタスズメの幼虫を水葬にするための水が入っており、それを火バサミで集めて火葬するのがぼくの仕事です。
 ゴマは200本超あり、150センチ以上に伸びています。道子さんが今年ほどゴマに手をかけたことはありません。毎日ゴマのうねを見てまわります。「見てまわる」のは生易しい仕事ではありません。なにしろ自分のひざから頭の上まで一本ずつのゴマを見おろし、見あげ、クロメンガタスズメの幼虫を捕まえ、カメムシのつがいを手でつぶし、不要な葉っぱを落としながらまわるのです。
 ゴマはこれから日に干してサヤがはじけるのを待ちますから、葉っぱの欠片が入ると選別に手間がかかります。それで切るまでにできるだけ葉を落としておきます。写真のゴマはずいぶん葉っぱを落としてすっきりしていますが、ここまでが大変な作業です。とぼくは紹介するだけで、ゴマにはノータッチです。すんません。
 さて、8月の草刈りをはじめました。あぜの上、土手の上部、あぜの内側、遊歩道は8月のはじめに刈りました。「月に2回あぜの草刈りをする」という減農薬農家の話を見習って。でも半月たつと草はしっかり伸びています。今回は通常の草刈りですから土手の上から下まで全部刈ります。
 この畑で、足場をつくり、それにのって草を刈るようになって4年目ですが、この作業がちょっとおっくうになってきました。特に南側の長い土手の足場の下部を刈るのが。一年一年過ぎてゆくのを、自分は向上しつつある、と思う人生の時期はとっくに過ぎてしまいました。でも、心のどこかでは「まだ大丈夫」と自分にいいきかせながら体を動かしています。それがいつまで通用するか。
 こんな書き方をするのは、自分のためです。「つよがる」老人とか高齢者のがんばりを称揚する世間の風潮に、ぼくは感心しません。その年で寝たきりの人も亡くなる人も大勢いるのです。ときに弱音を吐き、頑張ろうとする自分にブレーキをかける。老いの「大事な心得」だと思っています。
 写真に見える我が家の裏山ではツクツクホーシが鳴き、日が落ちると草むらから虫が鳴きはじめ、秋の足音が聞えます。夏の夕方聞えていたカナカナは聞えなくなりました。カナカナを聞くと、なぜかいまでも夏のキャンプの夕暮れを思います。こんな自然にかこまれて、自らの老いに素直に生きるいまのしあわせを、そのまま感じています。
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