古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『クララ』です。

2011年10月03日 04時03分07秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
『クララ』と聞くと、クララ・シューマンを思う人は少なくないでしょう。夫ロベルト・シューマンのつくった『トロイメライ』(夢)を弾く美しいピアニスト、クララが見えるような響きがあります。
 さて写真の草ですが、『クララ』といいます。野山に自生するマメ科の雑草です。ネットで調べてみると、「クララ」というのは和名です。クラクラするほど苦い草だから眩草(くらくらぐさ)といい、それで「クララ」になったそうです。全草が有毒で、死に至る猛毒も含まれてます。なーんか夢(トロイメライ)のない話になりました。
 実はこのクララを原料とする有機農薬として『アグリクール』という商品が売られていました。天然素材の有機農薬としてよく売れていたようで、当時わが大豆畑トラストでも購入して散布していました。小さい瓶で1000円ほどする液を何百倍にも薄めて散布するのですが、効き目があるような気がしていました。
 ところがこの『アグリクール』から殺虫剤のアバメクチンが検出され、NHK夕方の番組『クローズアップ現代』でも取り上げられ、発売禁止になりました。有機農薬をうたいながらそんなものを混入させていたとは実にけしからん。2007年頃は、この農薬をつかって園芸をたのしんでいた人が、この報道に腹を立ててあちこちのブログに書いておられます。
 天然自然の素材を使ったムシ防除効果のある農薬なんて信じてはいけない。自分でつくるしかない。そこで道子さんは、アセビを中心とする煎じ薬にニンニクやらトウガラシやらのエキスを混ぜ、散布しています。さいわいアセビは裏の山にいっぱい自生しています。何十年も竹薮だった山ですが、シャシャキ、アラカシ、サカキ、アセビなどは生き残って増えており、アセビの葉を入手できるのです。
 ところで写真のクララはどこに生えているかって? 我が畑の入口の橋のたもとに一株だけ。どこかのホームセンターに売ってあったのを植えました。一年目は一本の茎が30センチ伸びただけでしたが、二年目の今年は三本の茎が60センチを越えて伸びています。ムシ防除に使うつもりはありませんが、どんな草か知りたかったのです。6月には花が咲くそうです。来年は見られるでしょう。
 オオルリシジミは、現在長野県の安曇野あたりと阿蘇のどこか(秘密ですって)だけで見られる蝶で、近い将来に絶滅する危惧種に指定されています。そのオオルリシジミはクララだけを食草とします。つまりクララがないと生きていけない。草刈りのときに気をつけて刈らないようにして増やし、「おーい、ここにあるぞー!」と知らせてあげたいな。
 安曇野といえばついでに、あそこを舞台にしたNHK朝の連ドラ『おひさま』が終わりました。ほっとしました。戦前生まれで戦中戦後を生き抜いた物語を期待して見ていたのに、「見ちゃいられないほどありきたり」なドラマ展開になっていたからです。教室で弁当を盗み食いした女の子とそれを見ていてかばった男の子が結婚することになったり……。ま、批判はやめとこ。でも一つだけ。
 道子さんの知人が姑とどうしてもいっしょにおれないので占ってもらったんですって。そしたら「あなたと姑さんは前世で敵(かたき)同士でした」と出たそうです。占いは、ほんとにそう出たのか、そういっておけば世間では大抵当たると思ってそういうことにしているのか。わかりません。でもあんな仲良しの嫁と姑ってないよなー。ぼくでも思います。
 
 
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