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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

春が来ました。

2025年03月22日 20時14分48秒 | 古希からの田舎暮らし
 あたたかい日です。「昼食はウッドデッキにしよう」と道子さんが言い、うちの海鮮丼を用意ました。

 お日さまぽかぽかの下で、海鮮丼のおいしい昼食でした。冷凍した干し柿とバナナ、リンゴがデザートです。

 外はすっかり春です。「外仕事日和」です。午後は「外仕事をしよう。しよう」と思いながら本を読んだり、テレビを見たり、グズグズして、時間が過ぎていきました。 自分でも「おかしいな」と思うのですが、外仕事をする気が出ないんです。

「タヌキの赤外線写真を撮ろう」とカメラを買ったのですが、写っていませんでした。「そんなことせんでもええか」という気になっています。軽はずみにカメラを買って後悔しているところです。
 野生のタヌキには「とてもいい思い出」があります。「狐狸庵」(キツネとタヌキの庵)はなんとなく怪しい店みたいな気もします。今から30年前、57歳で多紀郡今田町の中学校に転勤したとき、林の奥に『狐狸庵』がありました。どんな店かわかりませんが、電話できいてみたら夕食が供されるようです。この転勤でお世話になった田舎暮らしのご夫妻を招待して、狐狸庵で夕食をしたことがあります。
 夜、暗くなった頃、狐狸庵のおばあさんがお菓子の「カリント」袋を持ってきました。「野生のタヌキが出てくるからカリントをあげてください」。「エッ? 野生のタヌキが出てくるの?」おばあさんは戸を開けて、パンパンと手をたたいて、「ポンシャンやーい! ポンシャンやーい!」と暗い茂みに呼びかけました。すると数匹のタヌキが出てきました。 地面に落ちたカリントをガツガツ食べます。
 狐狸庵ではタヌキ汁を出したりしないで、イズミ鯛という魚を鍋仕立てにして供する店でした。お客は一組のみ。僕らはすっかりうれしくなって、「お客さまをいろいろ呼ぼう。まず車塚古墳に夕方行って、ヌートリアを見物してもらおう。それから狐狸庵で夕食をとって、篠山町乾新町のアパート(我が家)に泊まってもらおう。翌朝は、朝食を弁当仕立てにして、藤岡ダムのほとりに行こう」と計画しました。あの「篠山暮らし」はたのしかったなあ。あの暮らしがあったからこそ、いまの田舎暮らしがあります。