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古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

坂岡真『鬼役』を読もうかな。

2025年03月01日 22時27分46秒 | 古希からの田舎暮らし
 数年前に、「時代劇小説家・鳥羽亮の『はぐれ長屋の用心棒』シリーズを読もう」とブログに書いたことがあります。数冊読むと長屋の連中になじんできて、おもしろく読めるようになりました。このシリーズを20冊超読んだでしょうか。しかし読んでるうちに〈筋書き〉が同工異曲になって、おもしろくなくなり、読むのをやめました。このシリーズは好評らしく、いまは53冊目まで出版されていますけど、「また読んでみよう」という気になりません。
「気に入って、連続して読めるシリーズを見つけたい」といろんな時代劇・小説家をさがしているのですが、なかなかありません。読みかけてみますが、幕府の仕組みが複雑ですし、役柄の上下関係がわずらわしい。そういう作品は読んでる途中でややこしくなり、地位の上下関係がわからなくなり、読むのをやめます。『子連れ狼』みたいに浪人になって、〈役職の地位がない浪人〉だとわかりやすいけど、おもしろい小説がない。
 池波正太郎の『鬼平犯科帳』『剣客商売』しかありません。最近「これは読んでみよう」という作家・作品に出会いました。坂岡真という時代劇・小説家の『鬼役』シリーズです。今33巻まで出ているようです。文章が読みやすく、わかりやすい。ストーリーの展開が明快でさわやかな感じがする。それに主人公が圧倒的に強い。
 剣豪小説はどれも主人公が「最後には勝つ」のですが、「危うい! やられそうだったけどなんとか勝った!」ストーリーはいやになりました。若いうちは「ギリギリやっと勝つ」でもよかったけど、老い先短い今は、そんなにハラハラしたくない。できれば「余裕のよっちゃん」で勝つ話がいい。そういう〈ワタクシの願い〉に寄りそうストーリー展開になっています。
 しばらく読む本ができて、うれしいです。