東京音大の一年生から三年生までの実技試験が行われ、朝10時からクラリネット31名を聴き、その後サクソフォン27名が終わると夜8時になっていた。
昼食はビーフシチュー定食で、今日は先生方へのお手当としてソフトクリームをおまけしていただいた。
ずっと座りっぱなしだったので、夜にはお尻が痛くなったが、「試験」という機会で学生たちの演奏を聴くのは初めてだったし、そしてクラリネットの試験も聴くことができたのは新鮮だった。
今日はクラリネットもサクソフォンも、ピアノ科の同級生に伴奏してもらう学生が多く、それもまた新鮮な気分だった。
ピアノ科の学生にとって、「伴奏」というのは、ソロとは環境や思考がまったく異なり、それは3人以上の室内楽ともまた違うものとなる。
クラリネットやサクソフォンの学生にとっても、プロのピアニストに練習から本番まで助けてられて、実力を十二分に引き出してもらえるのも良いが、アンサンブルすることや伴奏することをこれから学ぶピアノ科の同級生と、一緒に作品を作り上げるという作業をするのも良い経験になるだろう。
とはいえ、今日もプロのピアニストの音と技術と気遣いを垣間見て舌を巻いた。
試験終了後の打ち上げでは、先生方のお誕生日会を兼ねていたそうで、立派なケーキも用意してくれていたようだ。
学生たちの気遣いにも感謝。
伺えなかったことが残念で、とても申し訳なかった。