hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

調性

2008-06-18 22:23:57 | sax_2008リサイタル
鈴木純明さんの「スラップスティック」の一片.

スペクトル楽派は音響の構造を追い求める音楽と言える.

倍音を元として旋律を構築することもあり、しばしば調性音楽を思わせる場面もある.

オイル

2008-06-17 22:10:02 | 携帯
シリーズ3のオクターヴキーは複雑でデリケートな構造になっている.

アクションを軽くするため、調整の際には粘度の低いキーオイルをさしてもらうが耐久性が低い.

しかし高粘度のグリスを使用すると、アクションが重すぎてキーが浮いてしまうようだ.

弦楽器

2008-06-16 21:17:30 | sax_2008リサイタル
デクリュックのソナタ嬰ハ調.

チラシには「デュクリュック」と掲載したが、プログラムでは「デクリュック」に表記を変えた.

美しい作品だが、きわめて弦楽器的な作品と言える.
冒頭に表記されている速度はかなり遅く、これも弦楽器特有の速度設定なのかもしれない.

中世

2008-06-15 21:51:06 | 携帯
鈴木純明さんに委嘱をしたのは昨秋で、演奏時間の短い「スラップスティック」を補うような無伴奏作品を書いて欲しいと持ちかけたのがきっかけだった.

私は作曲の勝手もわからず気軽に頼んでしまったが、実は思いのほか難しい依頼だったということが今になってわかってきた.

結果として「スラップスティック」と繋がりつつも同じではないという絶妙なバランスで仕上げていただいた.

委嘱作品「スフルスティック」はグレゴリオ聖歌の一片を用いて発展していく.

試演

2008-06-14 04:58:20 | sax_2008リサイタル
昨日ファンファーレバンドの演奏会が終わり、私もリサイタルモードに入ることとなる.

昨日午前中の洗足高校授業の中で、無伴奏作品の試演を行なった.

特に委嘱作品「スフルスティック」は初めて通してみたが集中力の高い作品だった.

ファンファーレバンド定期演奏会

2008-06-13 22:32:31 | 携帯
練習では上手く行かなかったりモチベーションを維持できなかり、大変なときもあったが、毎年この時期に彼の作品を彼の指揮で演奏し、忘れていた感覚を思い出すのかと思いながら客席で聴いていた.

これまでもファンファーレバンドのレパートリーをいくつか聴いてきたが、それらの中でもヴァン=デル=ロースト氏の作品は群を抜いている.

学生たちもよく練習してくれて、実のある良き演奏会だった.

見違えるような

2008-06-12 22:44:22 | 携帯
今日はいつもの洗足レッスン.

隣のレッスン室のピアノの先生もリサイタルを控えており、空き時間には練習なさっている.

夕方からはファンファーレバンド臨時練習.
今年もヤン・ヴァン=デル=ロースト氏を迎え、明日の夜に前田ホールにて演奏会を行う.

学生もよく練習してくれて、今日の練習では見違えるような演奏だった.

タブロー

2008-06-10 22:08:05 | sax_2008リサイタル
「プロヴァンスの風景」というのは誰が訳したのだろうか.

この作品は"Tableaux"なので、直訳すれば「プロヴァンスの絵」となる.

「風景」であれば"paysage"という語がある.

この度プログラム作成にあたり、「プロヴァンスの音画」、「プロヴァンスのタブロー」等と掲載しようかと迷ったが、結局慣例の「プロヴァンスの風景」となった.

ということは、この作品は絵画のように視覚的、物語性も加味しているのだろうか.

ロマの女

2008-06-08 22:09:12 | sax_2008リサイタル
組曲「プロヴァンスの風景」より第三曲.

以前はよく「ジプシーの女」と訳されていたが、最近ではジプシーが差別用語になっているということで、使われなくなってきた.

直訳すれば「ボヘミエンヌ」、「ボヘミアの女」となるのだろうが、我々が抱くボヘミアは特定の土地を意味するのに対し、フランスでは、より広い意味で使われているようで、直訳は適切ではない.

最近では「ジプシー」の代わりに「ロマ族」、「ロマ」が使われているので、「ロマの女」と訳すことにした.

ルルドの水

2008-06-07 20:13:28 | sax_2008リサイタル
今日はリサイタルのための合わせを行った.

私自身、準備不足だったところもあるが、現状を確認できて良かった.

想像していたものが徐々に具現化していく.

帰宅したらジェローム・ラランからの贈り物が届いていた.

アップルコンピュータの箱に入っていたのはルルドの聖水で、リサイタル成功祈願としての贈り物だそうだ.

うれしかった.

リズム転調

2008-06-04 21:37:12 | sax_2008リサイタル
突然、自宅のPCが逝ってしまい、立ち上がらなくなってしまった.
電子情報のはかなさを思い知った瞬間だった.
早急に手を打たなければならないが、このブログもしばらくは携帯からの書き込みとなるだろう.

写真は「スラップスティック」のリズム転調.
音価を関連付けることにより、スムーズな速度変化と、自然な場面転換を促す.