hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

吹奏楽コンクール課題曲

2008-06-27 23:36:27 | 携帯
午前中は洗足高校授業.
午後は磯子公会堂にて行われた「コンクールにむけての基礎練習の勉強会」のモデルバンドの一員として参加してきた.

横浜界隈の中高生が熱心に聴いていたのが印象的だった.

リサイタル後記4

2008-06-27 06:52:38 | sax_2008リサイタル
昨日の続き。

後半プログラムではヴィブラートが徐々に音の一部分となってくる。
ケクランでは曲によりヴィブラートの度合いを変えたが全体的には控えめ、モーリス、デクリュックも同様に楽章や場面によって度合いを変化させつつ、モーリスの「いとしい人のための歌」や「アリスカン」の切迫した場面や低音域、デクリュックの第二楽章や第三楽章の音の移ろい、遠近感を表す部分をきっかけとして、徐々に深いヴィブラートとなり、音とヴィブラートが自然に結びつくように変化させた。
更にアンコールのピエルネではクライスラーやミュールのような強いヴィブラート奏法に行き着いた。

ということは、近代では音とヴィブラートは密接に結びつき、ヴィブラートも音色の一要素であったものが、現代では細分化されてそれぞれの要素を独立して取り扱うという背景が見えてくる。
近代までは楽譜に書き表せなかった要素を、現代では徐々に定義付けされ、形の見えなかった要素が見えてくるということなのだろうか。