hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

一年生実技試験

2010-01-30 21:57:56 | 洗足
今日は洗足で一年生の実技試験だった。

洗足はひと学年1日がかりではあるが、一年生は二十数名なため、10時から始めて16時には終わった。
また私は一年生であずかっている学生は一人もいないため新鮮な気持ちで聴いていた。

年々学生の人数は減ってきてはいるが、平均的な実力はむしろ上がっているような気がして、一年生でデザンクロやゴトコフスキーなどの難曲に取り組んでいる学生もいて驚いた。

もちろんすべての学生にという訳ではないが、とても上品で器用に演奏しているものの、ほとんど何も伝わってこないという演奏が多かったような印象を抱き、よく「歳をとると子供がみんな同じ顔に見えてくる」なんてお年寄りを揶揄するような言葉があるが、まさにそんな気持ちで、軽いジェネレーションギャップを感じてしまった。

まだ一年生なので、これから個性的な音楽性が育ってくるのだとは思うが、指が良く動き、音程が正確で、曲の流れもとても良いのは、おそらく楽器やマウスピースの性能の向上や充実した音源や教本によるものなのかもしれない。
そして、もう一つはおそらくレッスンによるものなのだろう。
毎週効率良くレッスンをこなし、あまり疑問を抱かず否応なく上手になったのだと思う。

学生には、そこで得た技術をこれから自分自身の言葉として語っていけるようにがんばってほしいと願い、私自身もそれをどのように助けていけば良いのかを考えさせられる一日でもあった。

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