hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

呼吸の音楽

2013-02-11 22:49:18 | 日常
今日は逗子で演奏してきた。

私の高校の恩師のご令嬢がピアニストで、その発表会が逗子のなぎさホールで開催され、私もゲストとして演奏させていただいた。

広くて豪華で華やなステージ。
スタンウエイのフルコンもよく響いている。


ただ舞台裏はバタバタでドキドキ。




私が演奏したのは、まずバッハの無伴奏チェロ組曲第一番よりプレリュード、クーラント、サラバンド、ジーグの4曲。
バリトンサックスで原調で吹いた。

サックスではアルトで半音上げて演奏するロンデックス版が浸透しているが、昨日までバリトンサックスを使用して、お借りしている楽器がまだ手元にあって、せっかくなのでこの機会に挑戦してみることにした。

原調で、しかもバリトンで演奏すると、否応なくチェロのイメージにとらわれてしまうのだが、今日、本番で演奏しながら、ブレスの際のテンポのゆらぎや、語りかけるようなフレーズ処理というのは、声楽や管楽器ならではのもので、またサックスならではの立ち上がりの早さや機動力は、チェロにはなかなか出せないだろうなということを感じ、周囲の方々からも終演後そのようなご感想をいただいて、私としては手ごたえのある演奏ができたように思う。

引き続き演奏したのは恩師ご令嬢とのウエストサイドを共演。
このような類の演奏の依頼では、サックス用に移調された楽譜をいただけるのは稀で、大抵写真のような、楽譜をいただくことが多い。


これは私が歌うわけではなく、適当なパートを抜き出して適当なサックスで吹く。
合わせをしながら、ソプラノかアルトどちらを使おうかと吹きながら考えていくのは楽しい作業でもある。

打ち上げは海辺のイタリアン「カンティーナ」で。



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