hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

ふと その3

2019-02-09 07:36:49 | 日常
今日は洗足3年生の試験。


この学年の試験を聴くのは初めてだった。


譜面台が用意されて、その上で講評を書いたが、書きづらくていつにも増して字が汚くなり、受け取った学生はさぞ驚くだろう。





さて、昨日の続き。



高校を卒業して進学し、そこでの初レッスンはベルビギエの2番とグラズノフの16番から最後まで。
「グラズノフは問題無い。それよりも秋の日本管打楽器コンクールを受けてみないか?」と聞かれ、「受けたいです」と答え、「じゃあ、急いで楽譜を買ってきなさい」と言われて、グラズノフの楽譜の裏表紙に課題曲を書いてくださった。




スペルが少し違っているが、しかしその場でさっと書いてくださったのを見て、私も主要な作曲家くらいは原語で書けるようにしなければと思ったものだ。





学校生活は音楽漬けで、それは幸せなことではあったが、しかしそれ以外は少し荒んでいたかもしれない。
プライベートでは楽しいとは言い切れないこともたくさんあったが、しかしみんなが同じ道を歩んでいるのが心強く、同志達には支えられて、先輩には大変お世話になった。




経済的理由により2年間しか通えないはずだったが、2年生に進級した際、特待生に選ばれて授業料が半額免除に、3年生からは全額免除にしていただいた。


(続く)