hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

香り

2016-09-29 00:21:31 | 尚美
実は今の今まで、「金木犀の香り」を知らなかった。

正確には、香りそのものは知っていたものの、なぜかこの季節に実感したことがなかったというか、意識したことがなかった。

今朝、外に出て、湿気と雨の香りも相まって、風と共に感じた、この甘重たい、私的には「モッタリ」とした香りに、これが金木犀かとようやく感じることができた。
やはり甘いながらも郷愁にかられる、深い思考に誘う香りだ。


閑話休題、今日は尚美バリオホールにて、ディプロマの追試と3グレード以上の試験だった。

オーボエ1名、クラリネット2名、サクソフォン4名、ハープ1名。
3グレードは15分、2グレードは30分の演奏をするため準備が、そして本番も体力や集中力を保つことが大変だが、特に今日の試験では3名の学生と共演し、リサイタル1回分以上の曲を弾いていたピアニストに脱帽だった。

また、今回初めてハープの試験を聴いたが、ペダル操作や弦に触れた際に生じる、生々しいノイズに興味津々だった。


写真は進行表にて、ハープの学生が「サクソフォーン」になっていた誤植を見つけ、思わず訂正してしまったもの。