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hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

労われ

2019-07-18 06:20:00 | 日常
スーパーに買い出し、家の掃除、病院と市役所と薬局へ行き、今日中には片付けられないと思っていた用事が、好天のおかげか、思いがけず全部済ませることができた。
 
 
 
病院では4月までお世話になっていた先生と思いがけずお会いすることができ、明日でこの病院を離れるそうで、最後にお礼とご挨拶ができて良かったし、私にも労いの言葉をいただいて嬉しかった。

めのもっそ

2019-07-17 07:40:00 | 日常
学生生活を終えて何年か経った時にいただいたオーケストラのエキストラのお仕事、初日のリハーサルにて、アルルの女の第二組曲のメヌエットの中間部に入り、同じパターンの繰り返しで、楽譜の段を見間違えないようにしつつ、元気よく四分音符を吹きながら、次に来る対旋律に向けて調子を整えていた。
今思い返すと、オーケストラ全体でも元気よく、徐々に速くなっていた。
 
 
 
中間部が終わって、アウフタクトのサクソフォンに差し掛かった時、指揮者が私に左手を向けて、これまでの速度に急ブレーキをかけて遅く振り出したのに大変驚き、次の小節に入るまでの、一瞬とも言えるたった4つの八分音符を吹く間、私自身が抱いていた速度のイメージ、指揮者の意向、ここまでのオーケストラ側の流れをどう変えていけば良いか、ダイナミクスはどうすれば良いかなど、様々な考えがよぎって板挟みにされて、心臓が止まりそうな思いをしたことがあった。
 
 
 
例えば、突然遅くなる"meno mosso"は、成熟された音楽性を持ち合わせていないと、表現が難しいのではないだろうか。
 
 
 
メヌエットのこの部分には速度の指示は何も書かれていないのだが、この"meno mosso"を見るたび、今でもあの瞬間のことを思い出す。

観る

2019-07-14 06:00:00 | 日常
プロコフィエフのロミオとジュリエットは、組曲よりも、むしろバレエで何度となく乗らせてもらっているが、客席で観たのは初めてだった。

正義の味方

2019-07-08 04:20:00 | 日常
吹奏楽部レッスンの際、伺ったお部屋に置かれていたキーボードに興味津々になり、調べてみたら機能と価格に驚き、またこのネーミングを見て、幼少の頃に観ていたお決まりの「正義の味方」を思い出してしまった。
 
 
 
 

感覚の交換

2019-07-07 04:58:00 | 日常
矢代秋雄曰く、「作曲とは、聴覚で感じる音楽を視覚で読む楽譜に置き換える作業」と話しているが、演奏することはそれとは逆に、視覚で楽譜を享受したものを、聴覚で感じる音にするという作業になるだろう。
 
 
読譜が早く、正確に演奏できることは、演奏家にとって必要な能力で、音楽大学などでもそのための訓練をするものだが、しかし読譜に長けることと、音楽の能力、知識を身につけて感性を磨くこととは別の話で、別の能力と言えるかもしれない。

テンヤテンヤ

2019-07-04 06:11:00 | 日常
横浜出身、フランスで演劇論も学んでいる獅子文六が書いた小説「自由学校」に出てくる神楽囃子、「テンテンテンヤ、テンテンヤ、スケテンテン、イヤ、ドドン」という擬音語を、矢代秋雄が自身の作品の中でリズム動機として転用させた。
 
 
 
小説の内容は、私にとって面白い訳でも、かと言ってつまらないわけでもないが、時代を思わせるウイットに富んだもので、なによりも色々な表現の言い回し、語彙数の多さに驚かされる。
 
 
 
 
矢代秋雄は元来、変拍子や「デリツメ«dérythmé»」というリズム法を好み、「交響曲」の第二楽章に、神楽囃子のリズムを「テンヤ、テンヤ、テンテンヤ、テンヤ」として終始用いている。
 
 
 
 
来週710日(水)、洗足サクソフォンオーケストラの演奏会でこの作品を取り上げ、それに向けてのリハーサルでは学生達も難しくて苦労しているのではと思うが、指導している先生の一人が、このリズムに対して、猫が病みつきになって舐めているペットフードのCMに喩えていたと学生さんから聞いて、それもまた天才的だと思った。

吹奏楽を

2019-06-30 05:19:00 | 日常
レッスンの合間、吹奏楽の演奏会を聴いた。
 
 
 
どれも初めて聴く作品で興味深く、私も吹奏楽の作品、指導法などしっかり学びたくなったが、そういえば私は「日本管打・吹奏楽学会」の学会員だったことを思い出し、それと同時に学会費を滞納していたことも思い出した。

本から

2019-06-29 04:40:00 | 日常
図書館で目に留まり、思わず借りて一気に読みきった本。
 
 
 
「ティンパニストかく語りき」(近藤高顯 著)
 
 
 
いくつかの雑誌の連載をまとめたもので、ティンパ二ストからオーケストラや指揮者に対する眼差しが大変興味深く、その中でオーケストラのことに書かれた一文が印象的だった。
 
 
 
「ステージいっぱいに広がるオーケストラは、お互いの距離感やおのおのの場所によって聴こえ方の違いがあるが、それを越えたところで成り立っている。」
 
 
 
私自身、ずっと前から悩みを抱き、考えていた「指揮者とオーケストラの関係」についてもふれられいて、打楽器奏者のみならず、特に若い指揮者にも読んで欲しいと思った。

練習せよ

2019-06-28 06:09:00 | 日常
写真はイベールの冒頭部分。
 
 
 
学生時代、師匠から「まずはメトロノームを8分音符160にかけて練習せよ」と言われた私は、四半世紀経って、自分のクラスの学生さんに対して、「メトロノームを2分音符40にかけて練習するように」と言っていた。
 
 
 
登り口は違っても結局は同じことだなと、ひとりしみじみ思った。

カットの形

2019-06-27 04:32:00 | 日常
マウスピースはセルマー、リードはバンドーレン。
 
 
 
ソプラニーノは先端のカットの形が違っている。
 
 
 
ソプラノやアルトではほぼ統一されているのだが。
 
 
 
支障ないと思うが、よく見ると気になる。

チラシ

2019-06-24 05:30:00 | 日常
昨日のファンファーレ演奏会のプログラムに気になるチラシが挟み込まれていた。
 
 
大阪で活動しているアマチュアの団体とのこと。
 
 
アマチュアとは思えない本格的な曲目に驚いてしまった。

めくり

2019-06-22 06:30:00 | 日常
スコアなど、大きな楽譜を素早くめくるのは難しく、かといって指を舐めてからめくるのも抵抗があり、いつの頃からか、行き着いた答えがページの端をクシャクシャにすることだった。

注文した楽譜

2019-06-21 05:06:00 | 日常
東京音大レッスン。
 
 
学生達は前期終了前の試験や演奏会の準備で大忙しの様子だった。
 
 
帰宅するとイギリスから注文していた楽譜が届いていて、胸躍らせながら開封したが、少し予感していた通りコンデンススコアだった。