虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

社説 護憲講演拒否

2014-05-01 | 新聞・テレビから
最近、ブログでは朝日の社説をネタにして書くことが多い。だいたい、悪口が多いけど、久しぶりに良い社説もある。わたしは、イラチな性分なのか、もってまわった言い方や、ご託を並べるが、結局、何がいいたいのかわからない文章は嫌い。率直な物言いを好む。それだけなのだ。

今日の社説「護憲講演拒否 霞を払い議論を開け」は、率直で、主張が一貫していた。好感を持てた。

安部首相が出席したメーデーで「消費税おまえが払え」というプラカードをもった男性に警官が張り付き、「掲げるな」と圧力をかけ、安部首相がマイクを握ったとき、「残業代ゼロ!」と声をあげたとたん、警官が取り囲み、会場の外に押し出した例から書き始め、千葉市や神戸市など自治体が護憲講演会を拒否するケースをあげ、異論や議論が霞の奥に追いやられている状況にふれる。

そして、記者はズバリと書く。

「政治的中立とは何か。主観的考えを述べない講演がありうるのか。略。うかがえるのは、改憲を掲げる安倍政権と、それを支持する人たちの意向を忖度し、護憲集会にクレームがつくことを恐れ、事なかれ主義に走る情けない姿である」


その言やよし、だ。
新聞も社説も同じだ。主観的考えを述べない文章はありえない。

5月3日は憲法記念日だ。朝日は社説で憲法について書くだろう。今日の社説子が語るように「情けない姿」だけは見せないでほしい。ズバリとものが言えるかどうか。