虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

駆け込み訴え デモの記事

2013-12-02 | 新聞・テレビから
今日の朝刊(朝日大阪版)は、社会面に大きくNO!と見出しをつけ、大阪御堂筋での秘密保護法案への抗議行動をとりあげていた。集まった市民の写真、15枚ものせている。デモをこれほど、大きく取り上げたのは、朝日では、何十年ぶりではなかろうか。この集会には2300人ほど集まったそうだが、同じ日、松山で8000人集まった伊方原発の反対集会の記事は、写真もなく、小さい。朝日が、特定秘密保護法案に寄せる強い思いが感じられる。

ただ、前にも書いたように、なぜ、今なのだ?と思う。
衆院は通過してしまったのだ。参院で廃案になる可能性などあるのか?

ジャーナリストたちの反対集会にしても、つい先日あった学者たちのの反対表明にしても、なぜ、衆院を通過し、参院での成立間近に表明するのだろう。少なくとも、学者、ジャーナリストたちは、一般の人々よりも、もっと敏感に問題をとらえているはずだ。それが仕事のはずだ。田原総一郎の「朝まで生テレビ」にしても、参院を通過したあとで、秘密保護法案について議論していた。田原は、法案には反対ではない、内容が問題だといっていた。しかも、放送は、生放送ではなく、直前録画。衆院を通過し、成立の見通しがついたので、やっと局の了解を得たのだろうか。

民主党などは、審議を慎重にすべきだ、という。審議を長くすれば、成立させてもよいのだろうか。これは悪法なのだ。廃止すべきなのだ。

この秘密保護法案は、国家安全保障会議とセットで導入されたものだ。こちらの国家安全保障会議は、民主も含め、ほとんど反対なく、問題なく、すっと成立した。マスコミもほとんど報道することなく、国民は何もしらされないままだ。

朝日は、市民の抗議行動をここまで報道して、このあと、法案が成立したら、どう落とし前をつけるつもりだろうか。いや、直前に、駆け込み訴えのように反対を表明した学者、ジャーナリストたちは、これからどういう行動をとるのだろうか。その気持ちが真剣なものであれば、今からでもおそくない、国会前の抗議行動に、揃って率先して参加すべきだろう。

今、この国の学者、ジャーナリストたちが問われている。