虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

不親切な記事 IMF ODA

2012-04-21 | 新聞・テレビから
今日の夕刊

1面 見出し「IMF4300億ドル拡充合意 G20新興国も協力」

これでは、なんのことやら、中身を読む気はしない。

記事は、ワシントンで開かれたG20(主要20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議で、IMF(国際通貨基金)の融資枠の拡大は各国が4300億ドル超を出すことで合意した、というもの。

IMFの強化は欧州の経済危機に対応するためのものなのだろうが、、「各国はいくら出すのか」という記事中の表で、日本がダントツの600億ドル(約5兆円)を拠出する、と書いていた。二位は韓国、サウジ、英国の150億、三位がスエーデン、スイスの100億ドル、あとは、100以下、各国が公表した額の合計は3623億ドル(うち、ユーロ圏諸国の合計は2000億ドル)。

額を公表せず、拠出の意思を伝えた国、中国、ロシア、ブラジル、インド、インドネシア、マレーシア、タイなど7か国の合計額は700億ドル。

アメリカやカナダは表明しなかった、とあるので、お金を出さなかったのだろう。
この表を見たら、読者は当然、日本はなぜ特別に5兆円も出資するの?そんなお金はあるの?そして、そんなにお金を出すことのメリット、必要性はなに?と疑問を持つはずだが、記事には、そんな解説はいっさいなし。


同じ夕刊の6面。「日本、6000億円のODA 日メコン首脳 共同文書採択」の見出し。

これもなんのことやらわからん。ODAとは途上国援助の意味らしい。
今日、日本と東南アジアのメコン川流域の5カ国と首脳会議をもち、「東京戦略2012」とか、来年度から3年間で、約6000億円の途上国支援を政府が行うらしい。日本企業が東南アジアに進出するための経済援助のようだ。

財政危機だ、このままでは、日本は崩壊する、子孫のためにも、社会保障費の削減、消費税増税は避けられない、と赤字財政を強調したのはどこの国だったのか。しかも、原発事故、震災復興で、これからどれだけお金がかかるかわからない時、まるで、何事もなかったように、まるで豊かな国のように、IMFや他国への経済援助をする。
こんなニュース、だれも関心ないだろうと、そっけない記事で終わらせるな。お金には国民はうるさいんだぞ。

新聞は、この説明をしてくれい!