虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

巨悪を前にして

2011-07-13 | 新聞・テレビから

「九州電力が近く公表する「やらせメール」問題の調査報告書で、前副社長が、テレビ番組に賛成意見を送るよう実質的に指示していたことを認めることがわかった」の記事。

あの「九州電力のやらせメール事件」、メデイアでは、その後あまり報道しなくなったし、もうあれで話は終わりにするつもりだろうか。

あれは、企業犯罪にはならないのだろうか。テレビ局は、公共放送の中立性を侵害された、として告発しないのだろうか。警察も、通信法違反とかなんかとかで(よく知らないが)、捜査しないのだろうか。

社会的責任の重い大企業がするべきことではない。卑怯、陰険、姑息、狡猾。トップはもちろん、社員も恥じるべきだ。まさか、この九州電力の関係者が、地元や中央の教育審議会とか教育委員とか有識者の一員になっていたら、即、やめるべきだ。

内部告発した子会社の社員は、共産党の事務所に訴えたという。地元の新聞社では、つぶされたり、情報をもらされる恐れがあるのだろう。実際、あれほどの犯罪なのに、ただ「体質の問題」として片付け、新聞社が独自に追跡調査しようとする形跡が見られない。九州電力自身の社内調査の公表を待つだけとはなさけない。メデイアでは、どいつもこいつも菅首相やめろ、の一点張りだが、九州電力の社長、経営陣やめろ、の声はいっさいない。東京電力への抗議も菅首相への批判の大合唱に消されている(というか、言う気がないのか)。


原発事故以後、旧権力の非国民性、巨悪の一部がぼろぼろはげてきているのに、メデイアは、なにごともなかったように、旧権力、旧体制の維持に努めているようにしか見えない。

大震災・原発事故という前代未聞の厄災の中で、国民は巨悪の姿を目にしつつも、どうしようもできないでいる。菅首相が辞めればいい、という合唱は、メデイアが旧権力を守るためのすりかえに見えてしょうがない。ブツブツ。以上、うっぷんばらし、おしまい。