虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

インチキ易者

2010-08-15 | 日記
食えなくなったら、都会の道に座って、易者になってみよう、と思ったことがある。
忍者や隠密、怪傑黒頭巾がよく変装しているあれだ。
清河八郎の親友安積五郎の父親はこの大道易者だったそうだ。

わたしは、手相はわからないから、もっぱら、タロットか易だ。

タロットはその絵柄が魅力的で、一時、凝ったことがある。
絵柄にはさまざまな不可解な絵が描いてあって、そのカードの絵柄で占う。
ジプシーが占っていたというカードだ。これはやっぱりおっさんがやるより、女性がやるのが似合う。

なんといっても世界最古の占いは、易だろう。これは、孔子も諸葛孔明も大塩平八郎も使っていた。

易の本、いろいろあるけど、本格的で、いかにも学術的にも信頼できそうな中国古典選の「易」がいいと思う。難しい漢字で、意味がわかりにくい。しかし、下手にやさしく解説されるよりも、わかりにくいところが、連想するにはちょうどいい。この本には、コイン(10円玉)で占う方法も書いてあって、役に立つ。

タロットでも易でもそうだけど、占う時には、どうも条件があるようだ。たとえば、結婚するとして、「わたしは、どうしたらいいでしょうか」とか「これからどうなるでしょうか」という問い方では適切な答えは出ない。まず、自分の決断が先だ。「わたしはこうする」「こうしたい」と、自分で決断して、そして、そっと占いの返答を聞く。自分で決断しないような者には神もよいアドバイスは与えない、ということだ。

易の言葉、あるいはタロットの絵柄から判断するのだけど、やはり自我を離れる必要があり、やはり、他人に代わって占ってあげると、よい判断もできるようだ。

この本の「易」、けっこう当たります。テレビの相撲を見ながら、勝敗を勝負の前に次々、占って実験してみたけど、かなりの確立で当たった(笑)。

この本もいずれ、うしおに堂に出します。以上、インチキ易者の講釈おしまい。

画像が左が易の本、右がタロット