虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

タスポ

2008-07-26 | 新聞・テレビから
今朝の朝日の社会面に、囲み記事で、大阪市内のたばこ店が制服姿の高校生にタバコを売ったとして書類送検した、という記事。書類送検されたのは、82歳のおじいさんだ。タスポ導入で売り上げが落ち、未成年でもタバコを売ったらしい。こんな記事を新聞にのせるな!と思ったが、ネットで見ると、読売も、毎日も、同じ記事が。警察発表の記事なのだ。ここには、タスポについての是非も、販売店の苦労も、未成年の喫煙についての文もなし。ただそのまま警察発表をのせるだけ。新聞に書くべき記事は他にないのか!

タスポはカードを持ってないし、あんなものを利用する気はない。
だいたい、金かけてあんな機械を導入する意味はない。だれがお金を出すのだろう。あれ、税金?もうかるのは、あの機会を売る会社だけだろう。

未成年の喫煙を減らすために、あんな馬鹿な着想を立て、あれよあれよと実行してしまう。今の政府の政策はすべて、この手だ。

昔、坂本龍馬は中江兆民に「中江のにいいさん、タバコかってきておうせ」とたのんだらしいが、龍馬でなくても、子供にタバコを買ってくるお手伝いを命じた親は多いだろう。ああいうお手伝いもさせられなくなった。
いや、高校生のときは、わたしも、堂々とタバコを買った。ひそかに吸った禁じられたあのタバコの味(わたしは、ひびきを吸っていたが)、あの味は最高で忘れられない。吸う、吸わないは、あんな機械を導入しなくても、自分で決める。未成年が吸ってはいけないことはわかってる。罰せられるのは、吸う本人だ。未成年でも罰せられる覚悟はある。売った82歳のおじいさんが罰せられるとは。いやな世の中だ。そういえば、タスポ反対の記事は朝日で読んだことがないぞ。

浪人街

2008-07-26 | 映画・テレビ
DVDを借りてきた。「浪人街」と「続道場破り」。どちらも白黒の松竹作品。
こんなのを借りるのは、おじさんか、時代劇マニアくらいだろうな。

「浪人街」は、黒木監督の映画で原田芳雄がなった浪人に近衛十四郎、勝新太郎がなった赤牛という浪人に河津清三郎、あと一人は藤田進。この「浪人街」は戦前に作られヒットしたようで、その後、東千代介なども演じたことがあるらしく、何度も映画化されているようだ。最近では舞台で唐沢や中村獅堂もやったとか。この作品は1957年の作品。

黒木監督の「浪人街」では夜鷹を救うために3人の浪人が旗本と闘うが、この映画では、近衛が助けるのはヨメさんだ。勝新太郎の赤牛は自分で自分の腹をつき、旗本といっしょに死ぬが(あそこはおかしかった、いっしょに斬りあいさせたほうがすっきりしたのに)、河津の赤牛は旗本と斬りあって死ぬ。最後、赤牛の位牌に酒をそそいだ藤田は、一人で、大勢の捕り方に斬りこむところで、終わる。藤田進は、いい役柄だ。

「続 道場破り」。前作「道場破り」は山本周五郎の「雨あがる」が原作だったが、これは、前作とまったく関係がない。山本周五郎の「大炊介始末」が原作らしい。由緒ある道場の若先生(長門勇)が突然、人を斬り、乱行を重ねる。それを探索する長門と幼馴染の丹波哲郎。はじめ、見たとき、長門は悪役だったのか、と思ったが、それには、ある秘密があることがわかる。しかし、この映画ではまったく説得力がなく、わけわからんかった。菅原文太が長戸に斬られる役で出ていた。
しかし、丹波の武士姿はやはりいい。浪人姿が似合うと思う俳優は、丹波哲郎、原田芳雄、成田三樹夫だ。みんなクセのあるマスクだ(笑)。

「草の乱」がDVDになっていた。貸し出し中で借りられなかったのだが、これはぜったい見なくてはいけないと思っている。