虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

フランス

2008-06-16 | 日記
「フランスへいきたしと思えどもフランスはあまりに遠し」とかの詩があったと思うけど、フランスは、わたしには、ますます遠くなってしまっている。

テレビやラジオでの英語講座は5つも6つも(もっとか?)あるのに、フランス語はそれぞれひとつだけ。映画やテレビ、出版物などの情報もフランスは少ない。

昔はそうではなかっただろう。わたしの親の世代の頃、終戦から1950年代頃までは、フランス映画は人気があったはずだ。アメリカよりもフランスにあこがれる人がだんぜん多かったと思う。

わたしも、若い頃は世界旅行が夢で、その中でやっぱり行きたい国はフランスだった(アメリカは対象外だった)。

大学の第二外国語も迷うことなくフランス語を選んだ(学校にいかなかったので、単位を何回も落とし、ひどく苦労した。結局、ケスクセとジュテムしか覚えられなかったが)。

小学生のころ、友達の家で、友達の姉さんが持っていた「太陽がいっぱい」のレコードを聞かせてもらったときは、なんと美しい曲だろう、と思った。

中学生だったか、はじめてレコードを買ったのも、シルヴィ・バルタンの「アイドルを探せ」だ。(これをカラオケでやると、傑作だ。カタカナで書いてあるフランス語で歌ってみるとよい。 笑)。

はじめて女優にほれたのも「太陽の下の18才」のカトリーヌ・スパークだ(少しませてる)。この映画はイタリア映画だが、スパークはフランス人だ。

なんといっても、ロマン・ロラン。フランス文学だ。スタンダール、バルザック、ユゴー、ゾラなど、よく読まれていたのではないか?桑原武夫とか当時はフランス文学者たちも、けっこう活躍していた。
五月革命あたりまでかな、1960年代の終わりころまでは、サルトルやカミユなど、フランスの思想というのも流行していた。

今、フランスはどうなっているのだろう。さっぱり、わからない。
ブックオフで岩波文庫のユゴーの「レ・ミゼラブル」(1)を買ってきた。挑戦してみようかな、と思っている(挫折するのは目に見えているのだが)。