虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

能勢妙見山

2007-01-08 | 日記
家から車で30分なので行ってみた。1000台は入れる広い駐車場に、車は1台だけ。朝の8時半にきたので、だれもいない。もう正月は終わったからな。

山門までの参道の道は雪が凍結していてすべりやすい。寒い。山門につりさげられている温度計を見ると、マイナス2度。
本殿にいくと、一人の男の人が、本殿をぐるぐる回りながらお祈りしていた。駐車場の車はこの人だな、と思った。あちこちに雪が残っている。
「南無妙法蓮華経」と書いた石があちこち。能勢妙見山は日蓮宗なのだ。

しかし、能勢妙見宮の本尊は、妙見大菩薩。北斗七星のことだそうな。片手に剣をもった甲冑姿。
なんでも、平将門も、妙見大菩薩を信仰していたとか。日蓮よりも古い。

この能勢妙見山を開基したのは、この能勢の地の領主能勢頼次。しかし、かれは本能寺の変で明智に味方し(亀岡の明智とは隣だし親しかったようだ)、秀吉方に敗れ、能勢をのがれて、備前に。備前で日蓮宗の僧侶と知り合った縁で、家康とのつながりもでき、関が原で功をたて、再び、能勢の領主になったそうな。それから、頼次は、日蓮宗を能勢に広める(今でも、能勢は日蓮宗が多い)。

山門をくぐると、能勢頼次の像と神馬の像が立っている(これは現代人が建てたものだけど)。紋は頼次のときから、矢筈十字紋。能勢頼次は高山右近などと同じくキリシタンだったと思われるから、十字架を意識したのだろうか。
とにかく、能勢妙見山は、何回行ってもよくわからない寺なのだ。