虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

石山寺と近江天保一揆

2006-02-11 | 一揆
久しぶりに遠出した。
はじめは、三井寺、石山寺、草津本陣、野洲の銅鐸博物館、安土までと思っていたけど、やっぱり無理。
行きは一般道を通ったので、京都あたりで渋滞、三井寺はパスして、石山寺(大津)に。

駐車場に600円もとられる。これが印象を悪くした。さらに拝観料は500円。石山寺は、紫式部が源氏物語を書いたと伝えられるそうで、本堂には式部の人形もあった。多宝塔や式部の像なども見て回ったが、まあ、たいしたことない。インパクトなし。駐車場600円の悪印象だけ残った(笑)。

そこから草津本陣へ。古いアケードつきの商店街を車ですすむと、よこに草津本陣らしきものがあったが、車を止めるところもないので、そこもパスして通り過ぎてしまった。

残りは、野洲の銅鐸博物館だ。銅鐸には何の関心もないのだけど、昨年、義民サミットはこの野洲で開催されたので、そのときの記念パンフレットや史料があるかもしれないと思ったからだ。

銅鐸博物館、入館料200円。いろんな銅鐸が置いてあった。ここは、野洲の民俗歴史資料館でもあり、常設展示の一角に天保一揆のコーナーもあった。

思った通り、昨年の義民サミット開催記念に開かれた企画展「近江天保一揆とその時代」の展示解説書〈1000円)があったので、手に入れた。天保義民150年顕彰事業実行委員会発行の「夜明けへの狼煙ー近江天保義民誌ー」(大谷正彦)と第9回義民サミットのレジュメ(小冊子)も入手。今日の収穫は、この資料ですね。こういうのは、現地へ行かないとなかなか手に入りません。

ところで、女性スキャンダルで史上最短の総理となった宇野宗佑氏(すでに故人だが)、かれも、この地域(守山宿)の出身で、「庄屋平兵衛獄中記」という歴史随想の本も出しているのですね。庄屋平兵衛とは、この天保一揆のリーダー土川平兵衛のことです。

今年の義民サミットは、また長野県の青木村(宝暦騒動)で開催するらしい。信州青木村、日本で一番一揆の多い村で、第1回もここでしたそうだけど、なぜ、2回もするのだろう?もう他で開催できる土地がないのだろうか。姫路の夢前温泉、あの置塩神社の寛延一揆なんかもあるのに。