らんかみち

童話から老話まで

手術糸が消えてしまって

2015年05月14日 | 暮らしの落とし穴
 鎖骨を固定していたプレートを抜く手術をした際に、皮下縫合に使った吸収糸が1ミリほど皮膚面に飛び出していた。黒いテグス見たいな素材で、手触りは結構しっかりしている。いずれ溶けて無くなるとは分かっていても、タオルでごしごしこするのは、ちょっと嫌だ。
 普段は忘れているけど、朝起きたときに気になると触って、ああまだ居座ってやがる、などと忌々しく思う。それが今朝起きたら、いない、いなくなっている!

 だんだんと弱々しくなっていたから、もうそろそろかなとは思っていたけど、こんなに急に別れが来るものなのか。念のため風呂上がりに鏡に映して見ても、やっぱり消えている。
 三ヶ月ほどの付き合いだったけど、いざこうなってしまうと寂寥感はあるもんだね。明日になったら糸があったことすら忘れている気もするけど。