らんかみち

童話から老話まで

ATOK2010を買ってしまいました

2010年05月27日 | 暮らしの落とし穴
 アマゾンに本を注文するなら、ついでにATOK2010も注文したろやないかってんで「ジュールさんとの白い一日」と「裁判が日本を変える」を注文しました。ところが在庫があるはずの後者が入荷に20日ほどかかり、抱き合わせで送ってもらうとずいぶん待たされます。最高裁判所の裏金と、それを行使して最高裁の意向に沿った判決を地方裁判所に出させる仕組みを暴いた本で、是非読みたかったんですがキャンセルしました。
 
 さっそくATOKをインストールしてみましたが「セキュリティソフトを停止してから作業しろ」言われても困るんよね。ネットに繋がっているだけでウィルスが入ってくるからLANケーブルを抜けと指示があって、そんなこと分かっとらい。指示通りにしたけど、ATOK2010はアクティベーションをやっているらしく、一度はネットに繋がないと使えないみたいです。使い回し防止のためでしょうが、オフライン環境にある人は蚊帳の外かいな。
 
 LANケーブルを繋ぎ直してユーザー登録したら、「登録情報が見つかりました」と。カスペルスキーを使っていたときのものが残っているんだね。アップデートを済ませたらようやくATOKを起動できるようになったので、GoogleIMEは削除しました。あれとかPicasaをインストしていると、なんだかブラウザの動きが重いんだけど、気のせいでしょうか。
 
 ATOK2010の使い勝手は試用版で経験していたよりも快適なのは、プレミアム版を買って辞書が使えるからなんです。がしかし、この辞書が実にプアなもので、たとえば「オンデマンド」の意味を教えてくれないくせに「ナレッジマネジメント」なんてものの意味は教えてくれます。「パパラッチ」も「paparazzi」に変換して調べたら分かるけど、カタカナでは無理。「プラスティック」の意味を教えてくれても「プラッチック」だとさっぱりなんです……おっとこれは方言かも? それはともかく、カタカナ語はWEBを頼る方が早い。
 
 決まり切った擬態語擬音語(オノマトペ)の意味は分かるけど「プチプチ=商品名」が見当たらない。ccpm、mmsなどといった専門用語の略称も、WEBの専門用語辞典のようなもので検索するしかありません。もっともVSOP、VHS、UHFみたいに一般用語として認識されているものは大丈夫です。
 方言は当然ながら全滅に等しく、「どんびき、きもかわ」の流行語もだめだし、エスプレッソはOKでもエスプレッシーボ(情感を込めて)、フェルマータ(バス停)なんて意地悪しても着いてきてくれません。
 
 もっとも、辞書インポート機能は当然あるので、遍路辞書みたいに篤志家が公開してくれているものに関しては 「58ばん」と入力して「仙遊寺」と変換できたりしますから、公開されている辞書を使うか買えばどんどんスキルがあっぷ、というかスキルが説明されない! 所詮はIMEですから、それに高等な辞書機能を期待したのが間違いだったのかも。
 まだまだ改良の余地があるIMEだけど、学習させればさせるほどヘマをやらかすMS-IME2002と違って、ATOKなら物語を書いている途中から主人公の名前が変わって変換されるような惨劇は回避できそう。