らんかみち

童話から老話まで

土足のブーレ

2010年05月28日 | 童話
 おっと、JOMOの締め切りが近いはずだが、あれはたしか5枚だったよな、とこの期に及んでまだ書いておりません。このていたらくで何気にお師匠さまのホームページを開いたところ、こんな言葉が書かれてありました。
「公募に出すという行為は、格式高いよそさまのお宅に訪問するようなものです。顔を洗い、髪をととのえ、よそいきに着替えて、靴下に穴が開いてないか、隅々まで配慮し、身だしなみを整えて、心を引き締め出かけるのが礼儀だと思います」
 (゜◇゜)ガーン お、お師匠さま、ぼくは今日まで公募という神聖な土俵の上に土足で上がっておりました。ヤクザでも羽織袴で観戦するというのに!
 
 どうりで童話公募に入選しないはずだ、と今日から5枚書き始めたのですが、いかんせん褌を締めるのが遅すぎた。こうなりゃ老話を手直しして童話に書き下ろし、締め切りに間に合わすしかありません。
 なんとか格好はつけられるでしょうが、パンツの上に褌を回しているのがバレバレだと門前払いでしょうね。だけど勝負は時の運って言葉もあることだし、猫だましのような勝負手を放ってみようと考えてます。
 
 Catherine Leonard - (Bourr?e 1) J.S. Bach English Suite No 2 in A Minor


 バッハのイギリス組曲2番からブーレという舞曲です。楽譜は一見するとパラッとした感じで簡単に弾けそうに思えるんですが、ピアノ初心者には難しいです。なぜかというと、よく似てはいるけど違う旋律を右手と左手で弾き分けないといけないから。左手で伴奏を弾き、右手が旋律を弾くというのより難易度が高いんです。
 老話と童話の関係もこれに似ているかもしれません。JOMOの公募には老話とおぼしき作品も入選しているんですが、よく読むとちゃんと童話として子どもが興味を持ちそうにまとめ上げられています。童話と老話は表裏一体とも思えますが、両者の違いが少し分かったような分からないような……。