らんかみち

童話から老話まで

どうせなら食べてやれよ

2008年03月14日 | 暮らしの落とし穴
駆除ってどういうこと? 
カンガルー400頭駆除、豪政府「過剰繁殖で」と弁解(読売新聞) - goo ニュース

 つい一週間ほど前まで外に置いてある水槽の金魚たちの動きが鈍いので、指を浸けてみたら非常に冷たく、お前ら良くぞこんな冷たい水の中で生きていけるもんだな! と感心していたんですが、暖かかった昨日あたりから動きが慌しくなってきました。

 この金魚たちは2年近く飼ってるんですが、かわいがっているからといって、勝手に家に上がり込む野良猫と、どちらの命が尊いかなんてあんまり考えたことないです。金魚も今夜のおかずの鰯と同じ魚ですから、何も食う物が無くて飢えたら野良猫より先に飼い金魚の方を食べようと考えるでしょう。それは単に大きさの違いというのもあるでしょうが、どちらがより人間に近いかと直感的に下した判断です。
 
 そう思うと、クジラとカンガルーはどちらがより人間に近いのでしょうか。かわいらしさでいえばカンガルーだし、絶滅が危惧されるのはクジラですね。どちらが人間に近いのか分からなくても、オーストラリアの人たちは、飢えたら先ずカンガルーを食う選択をするのは間違い無さそうです。

 でもカンガルーの次に食うのはクジラでしょ? どちらを先に食うか、順番をつけてみただけですが、食わずに駆除っていう発想はちょっと理解しがたいです。
 食ってやれば「昇華」するという発想もありますが、駆除すれば資源にもならんじゃないですかね。これじゃあカンガルーはうかばれません。