らんかみち

童話から老話まで

外来キノコに侵略される

2015年09月19日 | 暮らしの落とし穴
 心配していたことが現実になりつつある。といっても、中国の軍事力増強をを念頭に置いた安全保障関連法の成立のことではない。もっと身近で軍事力よりも脅威になるかも知れないし、既に手遅れかも知れない侵略。

 キノコを採って食べたら中毒になったというニュースを何度か聞いた。毎年この季節に聞く話ではあるけど、最近多くないかな。地元の人が中毒になるのは、普段は毒のないキノコが何かの要因で毒を持つことがあるからだという。何かの要因ってなんだっての。

 ホームセンターに売られている花とか野菜の土を買って畑に入れるんだけど、値段が結構バラバラで、高いのは変えないとしても安いのはとことん安いのがある。で、その安物をプランターに入れたりすると、妙に発芽が遅れたり生育が悪かったりする。そういう土にかぎって見たことのないキノコが生えてくることがある。

 食べられるキノコならいざ知らず、頼みもしないのにプランターに生えてくるのはいかにも場違いだろう。なんでこんなものが生えてくるのかと調べてみたら、安い土というのは中国から輸入しているらしい。来日の途中で農薬漬けにして虫は防除するらしいけど、キノコの菌糸は強いのかもね。

 外来生物の脅威ってのはミドリ亀とかアライグマだけじゃない。もっとミクロの世界でじわりじわりと環境に変化をもたらしている。今に始まったことじゃないけど、そういうのって侵略ではなく移民を受け入れていると……いや~、駆逐される側のことを考えてなかったよ。