らんかみち

童話から老話まで

焼き鯖寿司は自分で作るな

2015年09月06日 | 酒、食
            

 長雨が続いたからというわけでもなかろうに、ここにきてなぜか焼き鯖寿司が食べたくなった。メディアのサブリミナル戦略じゃないかと疑っているけど、とにかく焼き鯖寿司を買いに地元スーパーに行ってみる。たまに見かけるんだけど、残念ながら今日は売っていなかった。

 手に入らないとなるとどうしても欲しくなるのが人情。スーパー内を放心状態で歩いていたら、自分で作れば良いのだと気付いた。なんでこんな発想がなかったんだろう。塩鯖を焼いて酢飯の上に載せるだけじゃないか。

 正しい焼き鯖寿司の作り方は知れないけど、大葉と紅ショウガを焼き鯖と酢飯でサンドイッチにしてみた。ノルウェー産塩鯖の小骨を取るのが面倒だけど、巻き寿司を作るより簡単だ。

 味は悪くなかった、いやむしろ市販の1000円する焼き鯖寿司と互角に渡り合えるんじゃなかろうか。なんだけど、自力で作れると結論が出た瞬間から焼き鯖寿司の御利益に陰りが見え始めた気がする。裏日本、もとい、日本海側から京に続く鯖海道に思いを馳せながら買うからこそ格別だったんだねぇ。