らんかみち

童話から老話まで

人は誰しも自然破壊に手を貸している

2013年04月25日 | 暮らしの落とし穴


 雪国に住む姉から山菜が送られて来た。写真左から、タカノツメ、コゴミ、コシアブラ。コゴミというのは今回ぼくも初めて聞いたし、タカノツメを唐辛子のことと思っている人も多いだろう。姉に教わるまで全て知らなかった。

 これらを天ぷらにしてみた。悪くはないんだけど、コシアブラ以外は特徴が良く分からなかった。これだったら柿の新芽だって同じくらい美味しいといえるし、同じくらいどうでも良いといえる。

 天ぷらにしたら良く分からない味もバター炒めにすれば、くっきりした味の輪郭が見えてくる。アクというか雑味も残るけど、春の恵みを頂いているんだなと感じる。特にコシアブラは素晴らしく、肉を食べているような旨味がある。育ちすぎたものは獣臭いけど、それさえタラの芽などにはない旨さだと思う。

 コシアブラの苗もくれたんだけど、既に植えているので他の人に託した。寒い地方に自生する木らしく、当地では栽培の難易度が高いかも知れない。それに、こういうことに手を下すこと自体が自然破壊に手を貸していることになるのかも。ブラックバスを野池に放つほどではないかも知れないけど……。