らんかみち

童話から老話まで

エイプリールフールのようなクソな話

2013年04月01日 | 暮らしの落とし穴
 当地の田畑では、お爺ちゃんお婆ちゃんたちがタブレット端末を片手に、産直市の売り上げ状況を確認しながら農作業に精を出している姿が普通になった……なわけない! まだまだ誰も信じてくれないかも知れないが、実はそんな時代がもう目の前に来ている。

「買い物難民」という言葉があるけど、当地に来ている地域おこし伝道師なる御仁によれば「私が最初に発見した」と、まるで恐竜の化石でも発見したかのように胸を張っておられる。
 地域の住民が減少すると店舗が閉鎖され、移動手段を持たない人たちの頼りとする公共交通機関も減便されてしまうし、安全にバスに乗る体力のない人は誰かに買い物を依頼することになる。

 こういう事態を解消する目的で発足したわけじゃないだろうけど、生協のシステムは役に立っているよね。でも一週間単位での発注だから、トイレットペーパーを切らして待ったなしの状況には向いていない。ということでJAさんが始めるのは、タブレット端末を各家庭に貸与しての配達システムらしい。
 う~ん、これって機能するのかねぇ。畑でタブレットを使う爺ちゃん婆ちゃんは本当にいるけど、80歳も半ばを超えたら洗濯機も炊飯器も、新しいものを使いこなすのは至難だぞ。

 いくらエイプリールフールだからといっても、島民がタブレットを使いこなしているシーンは、ちょっと説得力がないか。でも、自動車の自賠責保険が値上がりしたってのは、そりゃあないだろうと思いつつ、今日になって初めて知った。エイプリールフールであって欲しいと思ったのは、車を車検に出す寸前だったから。たった1日遅れただけで2000ほどドブに捨てたわけでね、悔しいったらありゃしない。