らんかみち

童話から老話まで

北の物乞い政策

2013年02月12日 | 暮らしの落とし穴
 北朝鮮の核実験強行を受け、中国が非難声明を出したようだけど、終わった後で言うくらいなら思い止まらせたらどうよ。それができなかったということは、中国も北朝鮮から見くびられているということか。
 というより、50回の核実験をしたともいわれる中国が自分のことを棚に上げて北朝鮮を避難できん。ましてや原爆を実際に落として実験したアメリカに、北やイランを避難する資格はないだろう。今も臨界前核実験は続けているわけだし。

 広島に落とされた原爆の威力が15キロトンくらいで、今回の北の核実験は7キロトンともいわれている。キロトンといわれても良く分からないから、爆竹にしたら東京ドーム何個分とか……かえって分かり難いか。旧ソ連の実施した5000キロトンの核爆発と比較すればごく小さいといえるだろうけど……失敗したのか?

 北に更なる経済制裁を加えるというけど、即効性が期待できないのは今までが証明している。飴と鞭を使い分けても鞭打たれるのは北の一般人だけで、為政者は飴をしゃぶっているんだから効果を実感できないのも当然だろう。
 国際社会を敵に回す行為というけど、アメリカ中心が国際社会じゃない。アメリカの敵はみんな北の肩を持つだろう。けれど、北とアメリカとの反目はイランのそれとは全く異なり、宗教的側面はないはず。

 北のやり口を見ていると、なんだか島の猪を思わせる。懸命に生きようとしているところは変わらない。猪は作物を荒らすけど生きとし生けるものには違いない。駆除したい人も多いけど、反対する人もいるだろう。
 核兵器というのは持ってしまうと使えないというのが理解できるようになる。北だってそれは分かっているんだけど、脅しには使えるよね。