らんかみち

童話から老話まで

忘年会はマイアルコール持参で

2012年12月11日 | 酒、食


 今年2回目の忘年会は立食形式。1000人以上入っているかと思われる大ホールは立錐の余地もない。今治市各界の重鎮が勢揃いするような末席を汚すぼくだから、顔見知りは数人の議員さんという緊張感のなか、落ち着いて飲み食いなどできたもんじゃない。選挙前なので、うっかりした話も出来ないし。

 ああそれと、招待されてご馳走になりながら申し上げるのもなんだけど、左党から見たらもう少し飲めるメニューにして欲しいと思う。ステーキもマグロの大トロも寿司も結構なんだけど、エスニックな趣の料理があってもいいのに。

 招待客のほとんどは男性なんだけど、飲まない人のためにスイーツが充実している。いや、これも甘党から見たらどういう評価が下されるか。もっと今様なスイーツとか和風を出して欲しい、という要望になるのだろうか、ぼくには分からない。
 
 不思議に感じたのは、うどんや蕎麦を食べている人が多いこと。見た目、立ち食い蕎麦じゃん! きっとステーキや大トロに食傷気味のリッチマンたちなんだろうね。
 日頃から高級食材に遠いぼくとしては、これを機にがっつり食ってどっぷり飲みたいと出かける前は気合いを入れるんだが、いざ現場に出るとモチベーションが急降下してしまう。これって「芋粥症候群」とでも呼ぶんだろうか。結局、家に帰ってから竹輪で飲み直したりなんかした。

 こういうしんどい忘年会にもう一つエントリーしていて、実に気が重い。しかし冷静に分析してみると、気が重くなる要因の一つに、供されるお酒の質があるんじゃなかろうか。ビールはぬるいし、ウィスキーは普及クラスの4リットルボトルから注がれる。スパークリングワインは、日頃飲んでいるボトル298円のと大差ないのだ。

 ああいかん、贅沢いってはいかん。今年初めてとなる蛤もいただいたし、ステーキはあくまでも軟らかく、トロは口の中でトロける。自分自身のためには決して買うことのない、スイーツもいくつか試した。かくなる上は発想を転換して……あっそうだ、マイウィスキーを持参すればいいんじゃないか、よっしゃ~!