らんかみち

童話から老話まで

今治名物、焙烙焼き

2010年12月03日 | 暮らしの落とし穴
 市長に挨拶をするならユニクロは拙かろうとスーツを着て行ったっていうのに、みぃんなユニクロと変わらん風体で来ておるとはどういう会合でぇ? シックなスーツにネクタイしたぼくだけ浮いて見えて、市会議員と間違われとる。

 でもやっぱ市長にユニクロで名刺を渡すのもはばかられるじゃないですか。正装ではないけど、キッチリしたいでたちで「こういうもんです」と、おもむろに取り出した名刺を見た市長さん、「そ、損長……?」と。
 やってもた! 緊張して自治会長の名刺と間違え、洒落で作っている、うさこ画伯作の似顔絵入り損長名刺を渡しちまったんです。

 写真は焙烙焼きという今治名物で、宴も最高潮の頃合いに出されました。これが天然物なのか養殖なのかはぼくに聞かないでください。トッピングにアナゴが載ってる理由も、ゆで玉子が付きものである理由も不明ですが、美味しかったです。
「損長さん、ささ、お一つどうぞ」と、焙烙焼きをついばんでいる最中に市長さんが酌をしに来てくれました。本名の名刺を渡したら覚えてもらえなかったかも知れないと思うと、損長の名刺は怪我の功名だったかな。