らんかみち

童話から老話まで

俺の体だけが目当てだったのか

2010年09月28日 | 暮らしの落とし穴
 男ならだれでも一度は女に向かって吐き捨てたいと願っているかもしれない言葉、「お前は、俺の体だけが目当てだったのか!」
「だったら何だっていうの。たっぷり楽しませてもらったわ、そいじゃあねッ」
 こういう別れ方なら、「おおそうか、俺の体はそんなに良かったか、えへへ」と、男としての尊厳も守られて円満解決じゃないですか。ところが前村長さんと村民の別れは血みどろ状態になってしまったので、男としてのプライドを回復するため、新村長のぼくは泥沼でもがいております。

 ほとぼりが冷めたら平穏な村に戻るのを期待して頑張っているわけですが、明日も企業との面談です。これがまた厄介な話で、とんでもない方向に事態が推移して、村だの島だのというのじゃなくなる危機も秘めてます。それは傍目から見たら非常に面白そうですが、物語の渦中にあるぼくや村民も肝を冷やさねばならないでしょう。