夜中の雨も上がり、今朝は曇り空です、朝食を食べている間に空が明るくなって赤味を帯びた朝焼けの様な<光になってきました、「この異様な光が気味が悪いネ、このままお天気が回復してくれればいいが」、誰となくこんな会話が食堂で交わされていました。
宿の主人は四六時中、表の道路に出ては薄茶色に濁って流れる赤石川を見つめて観察されていました、時折戻ってくるものの気になる様子で、また川の方に歩いてゆきます。
私たちが食事を終える頃に戻ってきた主人に、友人がこんなに増水したら3日間ぐらいは鮎釣りにならないでしょう?、と尋ねると主人は自信ありげに「今日の午後には濁りが収まる、そうしたら夕方か明朝には鮎釣りが出来ます」とはっきりと答えていました、マタギの身についた自然の観察力は自信に満ちていました。
私たちは8時半ごろに熊の湯温泉を後にして赤石渓谷線をさらに上流に向かいました、熊の湯温泉からは道路が急に狭くなって車が一台走ると一杯で、対向車来たら広い場所を探して交差しなくてはいけませんが、今日はすれ違う車もありません。
20分ほど走ったら駐車場と公衆トイレのあるくろくまの滝への散策路の入り口です、軽四輪が一台駐車していましたが、他に人影は見えません、ここから林道を徒歩で15分ほど赤石川の支流を登った所にくろくまの滝があります、長靴をはいて熊鈴をつけて、傘を持って出かけました。
急な散策路を登った先に突然目の前にくろくまの滝が現れました、その高さに圧倒され、しばらく立ちつくしました。
くろくまの滝は落差85m、巾15mで青森県内最大の滝です、その形が観音様が合掌している形に見えることから信仰の対象にもなっています、上流には第2、第3の滝もあるようですがそこまでの道は険しいので行けませんでした、白神山地では今回行きたかった暗門の滝もありますが、くろくまの滝は一番の滝の様です。
くろくまの滝を見てから赤石渓谷線を上流に向かって走りました、昨夜の雨で道路の決壊が無いか注意して走りました、くろくまの滝より上流は未舗装のガタガタ道が続いていました。
しばらく登った所の青岩展望所につきました、車を降りて見晴らし台に登って景色を見て行く事にしました。
見渡す限りのブナの原生林が続いています、正面の崖に青い岩の層が見えました、これが青岩といって学術的に珍しいようです、グリーンタフ(緑色凝灰岩)です、海底の火山から噴出した火山灰や火山礫が火山熱や地層の圧迫圧力によって偏質して本来は白い岩石がグリーン色に変色したようです、この辺はその昔、海の底だったようです。
赤石林道から白神ラインに合流してから長い林道を走りました、ほとんどが舗装されていて想像していたより走りやすかった、大きな駐車場と公衆トイレがある津軽峠につきました、ここはブナ林の散策路と”マザーツリー”が見られる所です。
”マザーツリー”とはブナの巨木で胸高直径148㎝、胸高幹回り465㎝、樹高30m、推定樹齢約400年、白神山地を代表する母なる木です。
翌日は旅行に出発してから5日目になります、ここから石川県に帰る道のりは遠いので、当初は途中でもう一泊する事も考えていましたが、結局その日のうちに帰宅できました、朝9時に出発して二人で交代に運転して石川についたのは午後8時頃でした、何処にも寄らずに昼飯を食べる時間と時々の小休止のみでした。
4泊5日の旅でしたがお陰様で無事に帰ってこられました、焦らずゆとりのある時間で行動して色々な珍しいところを見学出来て実りのある旅でした。
5日間の取り留めの無い記事を読んでいただいて、コメントや沢山の気持玉を頂きましてありがとうございます。
以上をもちまして私の白神山地の旅を締めくくります。
宿の主人は四六時中、表の道路に出ては薄茶色に濁って流れる赤石川を見つめて観察されていました、時折戻ってくるものの気になる様子で、また川の方に歩いてゆきます。
私たちが食事を終える頃に戻ってきた主人に、友人がこんなに増水したら3日間ぐらいは鮎釣りにならないでしょう?、と尋ねると主人は自信ありげに「今日の午後には濁りが収まる、そうしたら夕方か明朝には鮎釣りが出来ます」とはっきりと答えていました、マタギの身についた自然の観察力は自信に満ちていました。
私たちは8時半ごろに熊の湯温泉を後にして赤石渓谷線をさらに上流に向かいました、熊の湯温泉からは道路が急に狭くなって車が一台走ると一杯で、対向車来たら広い場所を探して交差しなくてはいけませんが、今日はすれ違う車もありません。
20分ほど走ったら駐車場と公衆トイレのあるくろくまの滝への散策路の入り口です、軽四輪が一台駐車していましたが、他に人影は見えません、ここから林道を徒歩で15分ほど赤石川の支流を登った所にくろくまの滝があります、長靴をはいて熊鈴をつけて、傘を持って出かけました。
急な散策路を登った先に突然目の前にくろくまの滝が現れました、その高さに圧倒され、しばらく立ちつくしました。
くろくまの滝は落差85m、巾15mで青森県内最大の滝です、その形が観音様が合掌している形に見えることから信仰の対象にもなっています、上流には第2、第3の滝もあるようですがそこまでの道は険しいので行けませんでした、白神山地では今回行きたかった暗門の滝もありますが、くろくまの滝は一番の滝の様です。
くろくまの滝を見てから赤石渓谷線を上流に向かって走りました、昨夜の雨で道路の決壊が無いか注意して走りました、くろくまの滝より上流は未舗装のガタガタ道が続いていました。
しばらく登った所の青岩展望所につきました、車を降りて見晴らし台に登って景色を見て行く事にしました。
見渡す限りのブナの原生林が続いています、正面の崖に青い岩の層が見えました、これが青岩といって学術的に珍しいようです、グリーンタフ(緑色凝灰岩)です、海底の火山から噴出した火山灰や火山礫が火山熱や地層の圧迫圧力によって偏質して本来は白い岩石がグリーン色に変色したようです、この辺はその昔、海の底だったようです。
赤石林道から白神ラインに合流してから長い林道を走りました、ほとんどが舗装されていて想像していたより走りやすかった、大きな駐車場と公衆トイレがある津軽峠につきました、ここはブナ林の散策路と”マザーツリー”が見られる所です。
”マザーツリー”とはブナの巨木で胸高直径148㎝、胸高幹回り465㎝、樹高30m、推定樹齢約400年、白神山地を代表する母なる木です。
翌日は旅行に出発してから5日目になります、ここから石川県に帰る道のりは遠いので、当初は途中でもう一泊する事も考えていましたが、結局その日のうちに帰宅できました、朝9時に出発して二人で交代に運転して石川についたのは午後8時頃でした、何処にも寄らずに昼飯を食べる時間と時々の小休止のみでした。
4泊5日の旅でしたがお陰様で無事に帰ってこられました、焦らずゆとりのある時間で行動して色々な珍しいところを見学出来て実りのある旅でした。
5日間の取り留めの無い記事を読んでいただいて、コメントや沢山の気持玉を頂きましてありがとうございます。
以上をもちまして私の白神山地の旅を締めくくります。
有難うございました。
赤石渓谷線はクロクマの滝までは車の往来がありますが、そこより先は未舗装で岩魚釣りかモトクロスの人が通る道の様です、白神ライン(28号線)の日本海側が通行止めの時のう回路です。
この日泊まった所は白神から弘前へ向かう途中の西目屋です、翌日帰り道は少し白神側に戻った美山湖(目屋ダム)から317号で県境の峠を越えて秋田県に入るルートが近道です、所が40分ほど舗装してない山道を登って県境の峠のトンネルでそこから先は災害の為に通行止めでした、また40分も戻って美山湖の振り出しに戻りました、結局は弘前に出て7号線で大鰐温泉~大館~日本海側の能代のルートで帰りました。
新潟からはじまって5日間の旅の取り留めの無い記事を毎回読んで頂いて、コメントを下さってありがとうございます、
あらかじめ宿泊場所だけ決めておいて後は行った先々での自由気ままな旅でした、観たい所はじっくりと時間をかけて見てきました、宿舎には早めの時間に入って温泉浸かってゆっくりしてきました、現役時代で一番欲しかった自由な時間を贅沢に使ってきました、健康であればこんな旅に又出たいものです。
ありがとうございます。
くろくまの滝は期待通りの迫力のある滝でした、宿泊する所はあらかじめ決めていましたが、その他の細かなスケジュールなしの気ままな旅で思いがけなく珍しいものを見ることが出来ました。
私も友人も高級な温泉宿に泊るより地元のものを食べて地元の人と、その土地の風土や雰囲気の感じられる所に泊まるようにしました。
私の記事をお褒め頂いて恐縮します、拙い記事ですがその場の雰囲気が伝われば幸いです。
ありがとうございます。
クロクマの滝の水量の豊富さは圧巻で神々しい物がありますねえ。観音様の手を合わせた形、云われてみればうなずけますね。
原生林とブナのマザーツリーも引き込まれるようです。
自然のパワーをたっぷり貰えたようですね。
おはようございます、新潟からはじまった旅は白神の世界自然遺産の輪郭部を海岸線から巡ってきました、友人と二人で運転を交代して長い道のりでしたが楽しい旅をしてきました、宿はあらかじめ予約してあったのですが、行動する細かな計画もなしで現地に行ってからの自由気ままな旅でした。
行くときは新潟で上越と魚沼の2か所で見学したので一泊して行きましたが、帰りが何処にも寄らず11時間かけて帰ってきました、その他の日は時間に余裕を持って行動していましたのであまり疲れは感じませんでした。
クロクマの滝は想像以上の迫力でした、前夜に雨が降った事もあり85mの落差から落ちる水の迫力はすごかったです。
健康であればこのような旅にまた行きたいものです。