今年は北海道でも初雪が何十年ぶりかに遅いようです、そんな冬の訪れが遅い今年ですが天気予報に雪だるまマークが目立つようになりました、紅葉前線が平野部まで降りてきて久しい11月15日に晩秋の大杉谷にドライブに出掛けました。
大杉谷は小松市の山手の大杉谷川の沢筋に民家が点在する地区です、白山の麓に位置して冬は雪に閉ざされる地区です。
車が通行出来る道は整備されていますが、現役世代は通勤に便利な小松市街に転居してしまい、残された空家とお年寄りが細々と暮らしている郷です。
大杉に向かう途中に四季を通して渓流美が楽しめる「荒俣峡」があります、春の新緑や秋の紅葉のシーズンには渓谷美を楽しむ人が大勢訪れる場所です。
'18大杉谷(1) posted by (C)gotyan
'18大杉谷 (27) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (23) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (20) posted by (C)gotyan
'18大杉谷 (24) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (21) posted by (C)gotyan
街道沿いに静かにたたずむ円光寺跡もモミジとイチョウが紅葉の盛りを過ぎて一面に散った木の葉が地面を埋め尽くしていました。
円光寺は山村生活の不便さから町へ移る人は多くなり過疎化が進む中、赤瀬ダム建設に伴った移住のため過疎化はさらに進んだ近年になって、小松市千木野町へ移転しました。
現在は県道沿いの下大杉町屋敷跡に残っている円光寺跡は大杉川沿いの県道より石垣で一段高くなっています。
’18大杉谷 (17) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (11) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (10) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (9) posted by (C)gotyan
曲線が美しい自然石の手水鉢に清水が滴り落ちる音と、時折木々の梢を吹き抜ける風の音だけが静寂を突き破っていました。(2015年5月撮影)
P1110815 posted by (C)gotyan
寺の本堂のあった場所は山を背景に應玄蓮照法師(おうげんれんしょうほうし)の像と親鸞上人が詠んだ浄土真宗の教えを彫った石碑が立っている以外は当時ここに円光寺があった事が分かるものは何も残っていません。
’18大杉谷 (14) posted by (C)gotyan
應玄蓮照法師の像です、袈裟にわらじがけ杖を携えて笠をかぶったお姿です、このような装束で山村を回って布教していたのでしょう。
應玄蓮照法師と兄の本願寺第八世蓮如上人は異母兄弟でした、二人の父親は本願寺第七世の在如上人です、長禄元年(1457)に父在如が入滅して、第八世相続にあたって正妻である應玄蓮照法師の母如円尼は、「我が子こそ、本願寺の適子」と、第八世継承を信じていましたが叔父の如乗の主張により兄蓮如が本願寺第八世に決まりました。
傷心の弟應玄は母如円尼共に北陸に下向しました、当時山崎と呼ばれていた山深い大杉町の易谷(やしたに)の西天井に15間四方の円光寺を創立、道場を開き村人に念仏を説いたのです。
傷心の身でありながら仏教の教えを説いて多くの人の心のよりどころと安らぎを与える布教に一身を投じたことは立派な精神だと思います。
その後、円光寺は今立越えの街道沿いの西天井から大杉川の対岸の下大杉町の赤瀬に向かう街道沿いのこの場所に移転しています、移転したのは新しい街道ができて人の流れが変わったためか、他に何らかの訳が有ったのか?今となっては知る由も有りません。
’18大杉谷 (15) posted by (C)gotyan
石碑には浄土真宗、宗祖親鸞上人が唱えた”知恩報徳”の文字が彫られています、意味は自分が賜った御利益を知り、その恩に報いることです。
’18大杉谷 (16) posted by (C)gotyan
円光寺跡を見てから大杉神社の大イチョウの黄葉を見たくて寄ってみましたがご覧の通り遅かった様です、一面にイチョウの葉が散って黄色の絨毯をひいた様に地面を覆っていました。
’18大杉谷(13-2) posted by (C)gotyan
近くによって大イチョウを撮影したかったのですが三脚を据えて撮影する先客がいたのとイチョウの葉と共に沢山の銀杏の実が落ちていて踏むと強烈な匂いを放つので遠くからの撮影で諦めました。
この画像は2015年5月に撮影した画像です、幹から沢山の乳柱が垂れています、長いものは2m、短いものでも40㎝の乳柱が沢山垂れています、石川県の天然記念物に指定されている樹齢500年です。
P1110654 posted by (C)gotyan
街道沿いの民家の庭先にはたわわに実った柿の実が晩秋の光を浴びて山里の風景を彩っています、吹く風は冷たく感じますが柿の実に射す秋の陽がそこはかとなく温かく感じました。
’18大杉谷 (18) posted by (C)gotyan
晩秋の山里の景色が日ごろの変化のない生活に潤いを与えてくれました、北陸のこの山里はこれから半年間雪に閉ざされます、来年のことを言うと鬼が笑うという諺がありますが、この山里に来年の新緑の頃に訪れたいと思っています。
ご訪問ありがとうございます。
大杉谷は小松市の山手の大杉谷川の沢筋に民家が点在する地区です、白山の麓に位置して冬は雪に閉ざされる地区です。
車が通行出来る道は整備されていますが、現役世代は通勤に便利な小松市街に転居してしまい、残された空家とお年寄りが細々と暮らしている郷です。
大杉に向かう途中に四季を通して渓流美が楽しめる「荒俣峡」があります、春の新緑や秋の紅葉のシーズンには渓谷美を楽しむ人が大勢訪れる場所です。
'18大杉谷(1) posted by (C)gotyan
'18大杉谷 (27) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (23) posted by (C)gotyan
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街道沿いに静かにたたずむ円光寺跡もモミジとイチョウが紅葉の盛りを過ぎて一面に散った木の葉が地面を埋め尽くしていました。
円光寺は山村生活の不便さから町へ移る人は多くなり過疎化が進む中、赤瀬ダム建設に伴った移住のため過疎化はさらに進んだ近年になって、小松市千木野町へ移転しました。
現在は県道沿いの下大杉町屋敷跡に残っている円光寺跡は大杉川沿いの県道より石垣で一段高くなっています。
’18大杉谷 (17) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (11) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (10) posted by (C)gotyan
’18大杉谷 (9) posted by (C)gotyan
曲線が美しい自然石の手水鉢に清水が滴り落ちる音と、時折木々の梢を吹き抜ける風の音だけが静寂を突き破っていました。(2015年5月撮影)
P1110815 posted by (C)gotyan
寺の本堂のあった場所は山を背景に應玄蓮照法師(おうげんれんしょうほうし)の像と親鸞上人が詠んだ浄土真宗の教えを彫った石碑が立っている以外は当時ここに円光寺があった事が分かるものは何も残っていません。
’18大杉谷 (14) posted by (C)gotyan
應玄蓮照法師の像です、袈裟にわらじがけ杖を携えて笠をかぶったお姿です、このような装束で山村を回って布教していたのでしょう。
應玄蓮照法師と兄の本願寺第八世蓮如上人は異母兄弟でした、二人の父親は本願寺第七世の在如上人です、長禄元年(1457)に父在如が入滅して、第八世相続にあたって正妻である應玄蓮照法師の母如円尼は、「我が子こそ、本願寺の適子」と、第八世継承を信じていましたが叔父の如乗の主張により兄蓮如が本願寺第八世に決まりました。
傷心の弟應玄は母如円尼共に北陸に下向しました、当時山崎と呼ばれていた山深い大杉町の易谷(やしたに)の西天井に15間四方の円光寺を創立、道場を開き村人に念仏を説いたのです。
傷心の身でありながら仏教の教えを説いて多くの人の心のよりどころと安らぎを与える布教に一身を投じたことは立派な精神だと思います。
その後、円光寺は今立越えの街道沿いの西天井から大杉川の対岸の下大杉町の赤瀬に向かう街道沿いのこの場所に移転しています、移転したのは新しい街道ができて人の流れが変わったためか、他に何らかの訳が有ったのか?今となっては知る由も有りません。
’18大杉谷 (15) posted by (C)gotyan
石碑には浄土真宗、宗祖親鸞上人が唱えた”知恩報徳”の文字が彫られています、意味は自分が賜った御利益を知り、その恩に報いることです。
’18大杉谷 (16) posted by (C)gotyan
円光寺跡を見てから大杉神社の大イチョウの黄葉を見たくて寄ってみましたがご覧の通り遅かった様です、一面にイチョウの葉が散って黄色の絨毯をひいた様に地面を覆っていました。
’18大杉谷(13-2) posted by (C)gotyan
近くによって大イチョウを撮影したかったのですが三脚を据えて撮影する先客がいたのとイチョウの葉と共に沢山の銀杏の実が落ちていて踏むと強烈な匂いを放つので遠くからの撮影で諦めました。
この画像は2015年5月に撮影した画像です、幹から沢山の乳柱が垂れています、長いものは2m、短いものでも40㎝の乳柱が沢山垂れています、石川県の天然記念物に指定されている樹齢500年です。
P1110654 posted by (C)gotyan
街道沿いの民家の庭先にはたわわに実った柿の実が晩秋の光を浴びて山里の風景を彩っています、吹く風は冷たく感じますが柿の実に射す秋の陽がそこはかとなく温かく感じました。
’18大杉谷 (18) posted by (C)gotyan
晩秋の山里の景色が日ごろの変化のない生活に潤いを与えてくれました、北陸のこの山里はこれから半年間雪に閉ざされます、来年のことを言うと鬼が笑うという諺がありますが、この山里に来年の新緑の頃に訪れたいと思っています。
ご訪問ありがとうございます。