祖母谷温泉の山小屋には今から30数年前から毎年渓流釣り仲間と泊まり込みで
訪れています、その間に撮り貯めた写真を皆様に披露して紹介したいと思い
ます。
富山県の宇奈月温泉より黒部渓谷鉄道のトロッコ電車に乗ります,祖母谷温泉に
行くにはトロッコ電車に乗って欅平に行かなくてはなりませんが、トロッコ電車
が終点の欅平迄運航するのは5月10日ごろから11月20日ごろまでです、トロッコ電車
以外には険しい渓谷を行く他の交通交通手段がありません、祖母谷温泉に行けるのは
トロッコ電車が欅平迄運航している5月10日ごろから11月20日の期間のみとなります。
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トロッコ電車の車窓から黒部渓谷の景色を観賞しながら約1時間20分で終点欅平に
到着します。
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欅平からは徒歩になります、黒部川にかかる赤い橋(奥金橋)を渡ってオーバーハングを
している人食い岩の下の道を上ってゆきます。
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15分~20分位歩くと途中の名剣温泉に到着します、私たちは宇奈月発の10時頃の
トロッコに乗るとこの辺で昼になります、ここの名剣温泉は宿泊もやっていますが
私たちは昼食にします。
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ここまで登ってくると喉が渇くので秘湯温泉のブナの酵母で作った特製の「秘湯ビール」
を飲みます、それに黒部の清水でさらした手打ちそばとゴマ団子を食べました。
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昼食を食べてから歩き始めます、工事車両が通る道は広い道路ですが傾斜がきつく
昼にビールを飲んで息が切れます、祖母谷川に沿って登ってゆきます、この辺は
両側の斜面が切り立っていますので冬は雪崩で埋まる事でしょう、谷川をふさいだ
雪崩の下を谷川が流れてトンネルの様になっています。
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最後のトンネルにつきました、このトンネルは全長300mということですか、すごい
傾斜が強く、最後に息がはずみます。
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長いトンネルを抜けると対岸に目的の祖母谷温泉の小屋が見えてきます、私たちが最初に
訪れたころは佐伯芳弘さんがオーナーでした、現在は芳弘さんの義理の息子さんが引き
継い次いでいます、佐伯芳弘さんは剣岳に源次郎尾根の名を残す佐伯源次郎さんのお孫
さんです、この山小屋は今でこそ観光になっていますが、唐松岳や白馬岳の裏ルートに
なっています、ルートがハードなのであまり訪れる人が無く登山で利用する人が少なく
なっています。
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河原に男性用の露天風呂があります、自然の中に開放的です、広いプールの様な浴槽に
源泉が注ぎ込まれています。
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こちらは女性用の露天風呂です、私たちの他に欲客がいなかったので、失敬して内部を
い映してきました。
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内風呂は男女1つのみです、女性が入浴中は男性が入浴できません、
入り口の木札をかけ方によって内部の様子が分かるようになっています。
ここも24時間源泉がかけ流しになっています、最初に入るときは熱くて
入れません、この小屋の200m程先の河原に豊富な源泉が有るからです。
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源泉の河原から湯気が上がっています。
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河原のあちらこちらに80度以上の温泉が湧いています、パイプで温泉を引いているのが
分かります、欅平の足湯や名剣温温泉の湯はここから引いています。
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私たちが最初に訪れたころ、お湯の沸いている河原で入浴しました、お湯の沸き口に近づくと
熱いし川の水は冷たいし、丁度良い場所を探すのに苦労しました、野趣あふれる入浴ですが
現在は危険があるとの事で禁止されています。
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オーナーさんがとってきた山菜です、ウドにコゴミにイラクサでしょうか
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これは私たちが上流で釣ったイワナです、夜に料理をしていただきました。
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この部屋が食堂になっています、飲み物はセルフになっていて大きな業務用の冷蔵庫から
自分で出してきて飲みます、缶や瓶を見て後から清算します。
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山菜の天婦羅やサラダ、刺身は日持ちがするように富山名物の昆布巻きになっています、
イワナの塩焼きと骨酒は私たちの釣ってきたイワナです、それにここで作った温泉卵です、
山奥でこれだけの料理を食べられることは最高の贅沢です。
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夜遅くに露天風呂入りました、あたりの山は漆黒の闇に包まれて耳を澄ませば川の流れの音と
蛙の鳴きのみです。
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癒される時を過ごしました。