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登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

深田久弥 山の文化館を訪ねて

2013年11月28日 | インポート
日曜日に那谷寺の帰りに少し足をのばして加賀市大聖寺の、「日本百名山」の著者で有名な深田久弥山の文化館に寄ってきました。

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深田久弥のプロフィールを山の文化館のパンフレットより抜粋して紹介しましょう。

登山家であり、山の文学者として知られる深田久弥は加賀市大聖寺に生まれました。
昭和38年に発表した「日本百名山」は、読売文学賞を受賞し、登山愛好家だけでなく、多くの人々に愛読され、日本の山の美しさを人々に再認識させるきっかけを作りました。
また、ヒマラヤや、シルクロードの研究の成果は、多くの著述として世に問われています。
しかし、シルクロード研究や「世界百名山」の執筆中、昭和46年3月21日茅ヶ岳登山中、脳卒中でなくなりました。68歳でした。



山の文化館は、大聖寺市街の国道から小路に入り、民家が軒を連ねた細い通りの先、熊坂川の橋を渡った所にありました、周辺は静かな住宅街で車も人も往来が少なく静かな佇まいです。
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長い塀に囲まれた屋敷です、明治43年に地元の山長株式会社の絹織物工場として建てられ、昭和50年半ばまで絹織物(羽二重)が生産されていました、その後、改装して山の文化館となっています。
事務所棟および付属する石蔵、門は平成14年に国の登録有形文化財になっています。
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門を入ったら樹齢650年と云われる大きな銀杏の木が、二階建ての事務所棟の屋根より高く天に伸びていて、訪れた時は黄色に色付いた葉が散って、一面に黄金色の絨毯となっていました。
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中庭には大きな丸テーブルと椅子があり、休憩と読書が出来るようになっています。
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レトロな玄関を入ると左側に図書室がありました、深田久弥に関する資料や、山に関する書籍などが閲覧できるようです。
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廊下に設けられた本棚にも山に関する書籍が収納されていて、壁には山の写真が幾つか飾られていました。
長い廊下の先から展示室の石蔵に続く廊下があります。
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展示室の石蔵への渡り廊下が続いています。
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展示室になっている石蔵の扉です、石蔵は生糸の保管庫として使われていたようです、黒く光る漆塗りの蔵の扉が左右に開かれて奥が展示室になっています。
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展示室は四方の壁にガラス張りの展示棚と中央に展示ケースが並んでいて、深田久弥のゆかりの品々が展示されていました。
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文学者としての久弥が執筆した山に関する書籍や、雑誌へ投稿した記事などが展示されていました。
自筆の原稿が展示されていて読ませていただいた原稿の中に、私が素朴さが気に入って何回か通ったことがある黒部の祖母谷温泉小屋(ばばだにおんせんごや)のことが書かれていて興味深く読ませていただきました。
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深田久弥の登山姿の写真です、平成15年(2003)に生誕100年を記念して、白山の山開きの7月1日に発行された切手に使われた写真です、切手のデザインは久弥の故郷、柴山潟から望んだ真白に冠雪した白山がバックに映っています。
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ヒマラヤ登山の記録や資料が展示されている棚です。
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深田久弥は雅号を「九山」として俳句を詠んでいます、色紙や扇子に書いた俳句が展示されていました。
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久弥が登山で実際に使用していた道具が幾つか展示されていました、これは山で湯を沸かしたり調理をする時に使用したコンロです、見た感じでは外国製のようです。
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気圧計と腰皮です、腰皮は冬山登山の時に腰からお尻に垂らして付けておいて、腰を下ろす時にお尻の下に敷いて座ります。
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コッフェルは山で炊事をする時の鍋釜が幾つかセットになったものです、中にサイズの違うものが幾つか収納されています、随分使い込んだ様子です、このコッフェルとコンロを背負って百名山に登ったのでしょうか。
深田久弥は山の文学者として、世間一般の文学作家と違って、実際に山に登ったり、遠くから眺めたり、その山の特徴やその山の持つ魅力を肌で感じて「日本百名山」を執筆しています、百名山を選ぶ上では150座以上の山に登られているように聞いています、現場主義に徹した作家だったと思います。
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石蔵の展示室と渡り廊下の間のビデオ映写室の窓から見た、事務所棟と門の間の庭の景色です。
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庭には深田久弥の句碑と山の文化館の館長で深田久弥の同郷の後輩になる作家の高田宏さんの句碑が建っていました。
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庭の奥には離れの建物があって、喫茶 聴山房になっていてコーヒーや飲み物を飲んで休憩できるスペースになっていました。
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立派なお屋敷の門をくぐって深田久弥の山の文化館を後にしました。
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  日本人はたいていふるさとの山を持っている、

  山の大小遠近はあっても、
  ふるさとの守護神のような山を持っている。

  そしてその山を眺めながら育ち、
  成人してふるさとを離れても、
  その山の姿は心に残っている。

  どんなに世相が変わっても、
  その山だけは昔のままで、
  あたたかく帰郷の人を迎えてくれる。

  私のふるさとの山は白山であった。

 
                     深田久弥「日本百名山」より



この詩を読んでいると子供の頃に遊んだふるさとの山の姿が脳裏に浮かんで来ました、ふるさとの山はいつまでも心の支えになる存在です、そしていつまでも忘れる事はないでしょう。



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     深田久弥のふるさとの山、白山 柴山潟より 2011/11/26
 



私が登った山の中に、百名山に含まれる山は10座だけです、今では少しずつ足の機能が衰えてきて登ってみたい山は沢山有るんですが叶いません、そんな中でどうしてももう一度登ってみたい山が雨飾山でしたが、この秋に登ってきました、今回で5回目の登頂になりました。


今回は短い時間でほんの表面上のことしか得る事は出来ませんでした、今度訪れるときには時間を掛けてしっかりと見たいものです、、山の文化館の近くに深田久弥の生家があると聞きましたが、生家にも寄ってみたいと思います。

ご訪問、感謝します、長い記事を最後まで読んで頂いて有難うございます。












那谷寺(なたでら)の紅葉

2013年11月25日 | インポート
先週は週初めから冷たい雨が降り続き、一週間で500mm以上の雨が降ってどこにも出掛ける気にはなれませんでした。
北陸は本格的な冬を迎える前にはこのような荒れたお天気が続きます、毎年のことですがうんざりします、例年だと12月に入ってからですが今年は少し早いようです。
日曜日はこの時期に珍しい晴天になったので、石川県の紅葉の名所、小松市の那谷寺に行って来ました。
11時過ぎに着いた時には駐車場も満車で空き待ちの列についていたんですが、そばに出て行く車が有って運よくそこに停まることが出来ました、那谷寺は加賀温泉郷に近いので県外ナンバーの車が多かったです。


山門前で参拝料¥600を納めると山門からは入る事が出来ます。
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山門を入ってすぐに金堂、華王殿があります、650年前に消失した金堂が平成2年に復旧されました。
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那谷寺は白山信仰の寺で、養老元年(717)に泰澄禅師によって開創されました。
禅師は自らお造りになった十一面千手観世音菩薩の御姿を洞窟内に安置し、岩屋の胎内をくぐって、人としての罪を白く清める霊場としました。
奇岩遊仙境は自然の奇岩に幾つかの洞窟を造り観音様がまつられている。
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展望台に至る楓月橋の紅葉。
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展望台より望む奇岩遊仙境は白い岩肌と紅葉が奇麗です。
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岩屋の中腹にある本殿への階段。
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庭園のドウダンツツジが真赤に色付いて綺麗でした。
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   石山の 石より白し 秋の風
芭蕉の句碑、元禄2年の8月5日に那谷寺を参拝された俳人の松尾芭蕉は奥の細道にこの名句を残しています、旧暦の8月5日は新暦の9月中旬になります。
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久し振りの青空の下で紅葉を愛でる事が出来ました、明日からまた荒れ模様のお天気になる予報です、今年の紅葉も見おさめでしょうかね、あと一週間で12月になります、身体が寒さに慣れていないこの時期には風邪をひきやすいので気をつけてお過ごしください。

ご訪問ありがとうございます、コメント欄は閉じさせて頂いております。











新そばまつり

2013年11月10日 | インポート
白山市の鳥越地区の今年の新そばまつりが9日、10日の両日に行われます、昨日の9日は朝から晴れたよいお天気でした、お天気の予報は十日は寒冷前線の通過に伴って荒れ模様の予報となっていましたので昨日の出掛けました。


会場は「道の駅一向一揆の里」の駐車場です、自宅から車で約45分で到着です、係員が出て交通整理をしていましたが10時前に着いた時にはすでに満車の看板が出ていましたがタイミング良く駐車することが出来ました。
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大きなテントを張ったテーブル席はそばを食べる人で満席の状態です。
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会場では地元の蕎麦の愛好家が蕎麦打ちの実演を行っていました。
熟練した蕎麦打ちは見ていても気持ちがよいほど鮮やかな手さばきです。
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地元の蕎麦愛好家の白山蕎麦俱楽部のテントでは蕎麦打ちの実演で打った蕎麦をすぐ湯がいておろし蕎麦とナメコ蕎麦にしています、買い求める客が順番に並んでいますが、打ち手が間に合わないほどの忙しさです。
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打ったそばを切っていますが、同じ幅に揃っていて流石熟練の技で見事です。
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地元の三ツ矢の地区の蕎麦打ちが体験できる農業体験施設のにわか工房のテントです、こちらでも蕎麦を買い求める客が並んでいます。
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白山市の河内地区の白山河内おくのぼうのテント。
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ここ白山市から峠を隔てたお隣の福井県からも二グループが参加していました、その内のひとつ越前そば青葉です。
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会場には蕎麦打ち体験道場が設けられていました、1グループが¥2000となっていましたが、私が覗いた時には時間が早いと云う事もあってか体験している人はいませんでした。
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10時過ぎた頃でお腹は空いていませんでしたが、白山蕎麦俱楽部のおろし蕎麦を食べました、適度にコシが有っておろし蕎麦独時のあっさりと食べてれて美味しかったです。
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蕎麦打ちが間に合わず少し待ちましたが、打ちたてを3人前を土産に買って帰りました。
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今年9月初旬に蕎麦の花を見に行った鳥越の三ツ矢の地区の蕎麦の花です。

蕎麦の花のページへhttp://naka-go.at.webry.info/201309/article_2.html
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秋蕎麦は8月上旬に種をまいて9月中旬には真白な花が咲いていた蕎麦がこの季節に収穫され新蕎麦として賞味出来るわけです、春と秋の二回収穫が出来る作物です、元々は稲作が出来ない山間部の作物とし栽培されてきた蕎麦ですが、近年は米余りで稲作の転作作物として栽培されています。
秋の新そば祭りが終わる頃には山あいの里も冬の季節に入ります。

ご訪問ありがとうございます。









今は昔、庶民の暮らし

2013年11月08日 | インポート
10月の初めに「加賀袱紗展」を見に飛梅町の金澤くらしの博物館に行って来ました、金澤くらしの博物館は主に昭和のくらしを紹介しています、市民から寄贈された生活資料、職人道具、電化製品等を展示しているようです。
展示の中で興味深いものがありましたので紹介します。

明治32年に建設された金澤くらしの博物館です。
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昭和初期のころの庶民の暮らしを再現している展示室です。
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食事の風景を再現しています、私なりに家族構成を考えると、正面奥に家長のお父さん、左上に家長の母上(姑さん)、左下に家長のお嫁さん、長女の順で、右上より長男、次男の順になっています。
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献立は一汁二菜のようです、ご飯に味噌汁、主采は煮魚(鱒)、福采は漬けものです。
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何気なく見ていて気付いたのですが、家長のお父さんの煮魚が他の家族より倍ぐらい大きいのです、家長は一家の生計を支える大黒柱として敬う習慣が日常からあった様です。
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お父さんとくらべた母上の御膳です、煮魚はお父さんに比べて半分ぐらいでしょうか、お嫁さんも子供たちも母上と同じくらいでした。
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昭和初期に日常使われていた台所用品とかまど、土間の台所に手こぎポンプの井戸があります。
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木製の冷蔵庫です、毎日氷屋さんが来て氷を補充していきました。
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こちらは戦後の高度成長期の家庭の食事風景の再現です、ちゃぶ台を囲んでお父さん、お母さん、二人のお子さんです、お年寄りのいない核家族の初めでしょうか、献立は一汁三菜です、ご飯とみそ汁、主催はさんまの塩焼き、福采1は赤い色のたらこ?、福采2はテーブルの真ん中に大きな鉢に盛られた煮物?サラダ?をめいめいの取り皿に取って食べるようです。
ここでも家長のお父さんのさんまの塩焼きは二尾です。
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調度品はステンレスの流し台、電気炊飯器、ステレオセット、それに高度成長期の三種の神器と云われたテレビ、電気冷蔵庫、洗濯機(良く映っていない)などが復旧してそれまでの生活様式から一変した時代です。
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この展示を見ていて感じたことは、先の大戦を境にして日本の国も大きく変わりましたが、庶民の暮らしもそれまでと一変しました、より快適な生活を求めて昼も夜も働き続けて築きあげてきたのですが、その姿は先進諸外国の目にはエコノミックアニマルに見えたのでしょう。
そうして築きあげた快適な?現在の暮らしの中にはここに展示されている時代の良き習慣や文化が失われている様の思うのは私だけでしょうか。

ご訪問ありがとうございます。






久し振りに丘陵公園

2013年11月07日 | インポート
今日の北陸は寒冷前線の通過により時折雷が鳴る風雨の強い日になっています。
一昨日と昨日は好天に恵まれて穏やかな日でした、昨日は久し振りに大乗寺丘陵公園にウォーキングに行って来ました、6月と7月は登山の足馴らしに良く通いましたが、8月に入ってからは猛暑を避けて日当たりのよい丘陵公園は敬遠していました、昨日は3カ月ぶりに汗を流してきました。
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平日の日中は遊歩道にも人影が少なく、犬を散歩させる人やウォーキングをする人と時折行き交うぐらいで静かでした。
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ウォーキングをするには暑くなくて良い気候でしたが、坂道に差し掛かると息が上がって少し汗ばんできます。
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遊歩道のわきに色付いている木の実を幾つか写してきました。

カマズミ
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マユミ
     先日、白山麓で見たものは果皮が割れて中の赤い実が出ていましたが、ここでは未だ色付きもこれから
     のようです。
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ウメモドキ
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イイギリ
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クロガネモチ
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野菊の花
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紫陽花園にこの季節には珍しく花が三輪ほど咲いていました、、「墨田の花火」ではないかと思います。
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ご訪問頂きましてありがとうございます、今日は暦に上では立冬です、これから冬に向かって不順な天候が続きます、風邪などお召しになりませんようにお身体を労わってお過ごしください。