go の let's goシニア

リタイヤ・・何でもヤリタイヤ
登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

ツクバネ

2011年10月29日 | インポート
9月に白山の支流の雄谷川の源流の清水谷(ショウズタニ)へ2泊3日で出かけました、
その時に変わった植物に出会ったので紹介します。
名前はツクバネ(つくばね)と云ってビャクダン科の落葉低木です、半寄生植物で他の植物の根から養分を補給します。秋に枝の先端に実をつけます。
画像
羽子板でつく羽根に似た実を付ける
白山麓の里ではこの身を乾燥させて(ドライフラワー)縁起ものとして正月の飾り物として古くから伝わっているそうです。
画像



秋晴れの赤魔木古山(アカマッコヤマ)登山(海抜1500m)

2011年10月29日 | インポート
10月28日(金)
今週は雨が降ったり気温が急激に下がったりで屋外での活動はお休みしていたのですが家でじっとしているのが惜しいような天気になりました。
前日より嫁さんと一緒にあまり無理をしないで上れる赤魔木古山に登山に行く予定していたのですが、朝になって嫁さんの体調がすぐれないので一人で出かけることになりました。
準備をして家を出たのが8時ごろでした、高速道に乗り富山方面に走り小矢部ジャンクションで北陸東海自動車道に進み五箇山方面に向かいました。
福光インターを過ぎて全長6kmの袴腰トンネルを過ぎるとすぐに五箇山インターです、インターを降りって5分ほど走るとブナオ峠に向かう林道の入り口が有ります。
細い林道をクネクネと30分ほど走ると峠の頂上に着きました、この林道は以前には峠を越えて富山県の福光に抜ける林道でしたが福光側の道路は峠の頂上で10年も前から通行止めになっています、私も昔は赤魔木古山に登山するときには福光側から来たものです。登山口の駐車場に着いたのは9時45分ごろです、すでに7台の車が止まっていました。
画像
                登山口駐車場

登山靴に履き替え準備をしていると富山ナンバーの車が来ました、降りてきた人と挨拶をして一足先に出発しました。
画像
          登山口はソーラー電源で登山者の数をカウントをしている

黄色く色づいたブナ林を登りだすと秋の済んだ空気が気持よくてとてもリラックスできた。普段から歩くように心がけている成果か調子よく歩くことが出来た、中腹を過ぎる辺りから紅葉が終わりブナやダケカンバの葉が散って木々の幹の間から奇麗な青空が見えてとても美しい。
画像
              快適な登山道

画像
             登山道は落ち葉がつもり歩くとカサカサと音がして楽しい

画像
       上りだして1時間30分ぐらいで大門山との分岐点に着いた


分岐点からは見晴らしの良い尾根道が続き写真を撮りながら気持ちよく歩いた、このあたりで帰りの登山者と2度すれ違った、挨拶を交わしてどこまで行ってきたのか尋ねると、赤魔木古山を越えてその先の奈良岳まで行ってきたと云っていました、すごい健脚です。
画像
           見晴らしがよい尾根歩き

昼ごろに頂上に付いたら1人の登山者が食事をされていました、この方も朝6時に登山口を出発して奈良岳まで行ってきたそうです、遠くに見える山のことや今までの登山のこと等を話しながら私もおにぎりを食べました。
それしても天気が良く、遠くは穂高、槍ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山から、富山の立山、剣岳、薬師岳、石川県側の白山、笈ヶ岳、大笠山がすっきりと見えました。
画像
          石川県側の手前から大笠山、笈ヶ岳、奥に白山を望む

しばらく眺望を楽しんでいたら年配のご夫婦の登山者と、今朝登山口でお会いした男性の方が上ってきました、皆さんで登山談義をしていたら話が盛り上がり、今日のような平日に山登りをする人は仕事をリタイヤした人だけだと云うことで、又話が盛り上がりました。ころ合いを見てお先に下りますと云うことで頂上を後にして帰りは写真を撮りながらゆっくり下りました。
画像
       すっかり葉が落ちたナナカマド、赤い実と青空のコントラストが美しい

画像
       良く熟したナナカマドの実は小鳥たちの餌になるのでしょう

画像
        春に新芽を頂いたコシアブラも黄色く色づき秋の日に映えて奇麗

景色を見たり写真を撮ったりしているうちに登山口に付きました、時間を見ると3時少し前でした、そこえ2台の車が上ってきて、福光側に行けないのかと聞かれました、10年以上も前から通行止めになっている事を説明すると非常に残念がっていました、これから30分も林道を戻り他の道で行くしかないのです、ご苦労さん。
私も林道を下り帰りは高速道に乗らずに普通の道で帰りました、自宅には5時前に付きました、きょう1日天気に恵まれて楽しい1日を過ごす事が出来満足しています。









古代の翡翠に思を馳せる

2011年10月23日 | インポート
先日信州への旅の帰り道に立ち寄った北陸自動車道の上り線の蓮台寺パーキングエリアで昼飯を食べて後に散歩していたら大きな自然石が芝生の上に飾られていました、高さがおおよそ1700mm、横幅は1500mmぐらいの自然石で色は薄い青みを帯びた白色の石でした、案内の説明によると翡翠の原石と書いてあります。
手で触った感触とその光沢はまぎれもなく翡翠の原石です。
その石に万葉集の詩が刻まれていました。
画像
  
この詩は私が20歳代のころ信州より糸魚川の姫川に翡翠を探しに何回か訪れていた頃に聞いたことが有りました。
石に刻まれている文字の原文は、
沼名川之 底奈流玉 求而 得之玉可毛 拾而 得之玉可毛 安多良之吉 君之老落惜毛
(ヌナカワノ ソコナルタマ モトメテ エシタマカモ ヒロイテ エシタマカモ アタラシキ キミガオイラクオシクモ)

万葉集で歌われている詩です、玉とは古代で勾玉などに加工され位の高い人々の位を表す装飾品として尊ばれていた翡翠の事ではないかといわれています、そうだとすると沼名河は日本で翡翠を産する川となると姫川の支流の翡翠の鉱脈のある小滝川か、姫川の近くで同じく翡翠の鉱脈のある青海川ではないかといわれています。

碑文を現代文で表すと
沼名河の 底なる玉 求めて 得まし玉かも 拾いて 得まし玉かも 惜(あたら)しき君が 老ゆらく惜しくも
の様に訳されています。

またこの詩の解釈として
沼名川の底に秘めたる玉(翡翠)に若返らせる力が有る、その玉を拾い求めて、君を若返らせたい、すばらしい君が歳をとり、老いていくのが惜しい

文献によるとこのように訳されています。
旅の途中で立ち寄ったパーキングエリアで翡翠の原石の展示を見て、この地方の古代のロマンを感じました。



 


爺のノスタルジアの旅

2011年10月22日 | インポート
第一線を離れてから毎日の日課はウオーキング、三線のお稽古、庭の草むしり、気が向けば天気の良い日は近所の山歩きが日課です。そんな爺にも年に2回の楽しみが有ります、長いあいだ仕事本位で家庭を顧みず家事と育児はすべて任せっぱなしで大変苦労をかけた嫁さんと旅行に出かけることです。今年の春には南信州の昼神温泉と蓼科温泉に旅行をしました。秋にはどこに行こうかなとネットを見て考えていたのですが、あまり遠くでは運転に自身が無いので信州と上州の温泉にしました。まだ行ってみたい所はあるのですがなぜか信州の方へ足が向いてしまいます。北陸に来てから40年になり、30歳で北陸に来て、信州で過ごした年数より北陸で過ごした年数の方が10年も長いのですが、信州で生まれ、少年期、青年期を過ごした信州のことが自分では意識しないのですが私のDNAに記憶されているのかも知れません。
出発の朝、朝7時30分に嫁さんと二人で愛車のFITに乗り出発しました。一泊目は上田市の鹿教湯温泉です、上田市に行くには一番ポピュラーなコースは北陸自動車道で上越廻りですが、今回は時間の余裕があるので飛騨の高山を散歩してゆくことにしました。北陸東海自動車道で高山には9時40分ごろ到着しました。市営駐車場に車を止めて
高山の街を散歩しました、空は青く過ごしやすい気温で絶好の行楽日和でした。高山陣屋に行ったのですが陣屋には前に見学したことがあるので、陣屋前の朝市を見てきました。後はぶらぶらと路地裏を散歩してきましたが観光客の行かない路地裏の方が高山らしい趣が有りました。
画像

              樹齢100年以上のしだれ柳が茂る宮川沿いの小路、
画像

             人力車で観光客をご案内
画像

             町の中の風景
画像

             高山陣屋
画像

             旧高山町役場
今日の宿泊予定の鹿教湯には3時半ごろ到着で温泉につかりゆっくりしました。近頃平日に温泉に行くとお年寄りの客が大勢でびっくりしますが、ここ鹿教湯もご多分にもれず、夕食のときにお年寄りが多くびっくりしました、ほとんどが70歳以上と思われる客で私たちは若い方でした。
翌日は別所温泉の弟の店に行く予定で鹿教湯を8時半ごろ出発して別所温泉の9時過ぎに到着しました。安楽寺の駐車場に車を止め見学をしました、私の生まれた所もここより遠くない所ですが初めて安楽寺を見学させて頂いて
立派な山門と本殿、仏塔には驚きました。
画像

             参道にも歴史を感じます。
画像

             立派な山門
弟と会って北向き観音に参らせていただきました、積もる話もそこそこに弟夫妻と出かけました。私たち二人は今夜は万座温泉に宿泊予定をしていますが、途中まで弟夫婦が同行して案内をして頂きました。志賀高原経由で万座温泉に行く途中、高山村の松川渓谷の紅葉を見物して行く事にしました。
途中松代の真田邸により散歩しました。
画像

             樋口邸を見学しました、当時の生活が解り興味深かった
画像

             樋口邸はなれ
画像

              樋口邸主屋
紅葉見物の松川渓谷は平日にでも行楽シーズンと云うこともあり大変な人出でした、ようやく車を止め滝を見学しました、紅葉の色が最高に美しく峰より落ちる8段の滝は燃えるような紅葉の間を白い水しぶきをあげて流れ落ちる様は
豪快でした。近くの一軒だけの食堂も昼時とあって大変込み合っていました、このシーズンのお勧めのキノコスイトンを食べました、キノコと野菜がいっぱいで味付けも素朴な味で昔母が作ってくれて味を思い出しました。
画像

              紅葉の8段の滝(逆光のため良くとれなかった)

志賀高原に向かって細い道を登り志賀草津道路の292号線と合流地点で弟夫妻と別れました、私たちは右に曲がって渋峠を越えて万座温泉への分岐道路で万座へ、弟夫妻は左に曲がり志賀高原経由中の方面に行きました。
この高さでは紅葉もすでに遅くダケカンバの葉はすでに散って幹の白さと青空の青色とのコントラストが美しかった。
画像

              ダケカンバの白い幹と青空
画像

          山田牧場を上から眺めるとアルプスのハイジの世界のようです。

渋峠を越えて万座温泉に15時ごろに到着しました、部屋の窓から今も火山活動を続ける「空吹き」が目の前に見えて感動しました。ここ万座温泉は海抜1800mの場所にあり温泉の泉質は単純硫黄泉で硫黄の含有量が日本の温泉で最高値の温泉で泉源は「空吹き」より引き込んでいます。
画像

          万座温泉のホテルの部屋から「空吹き」が目の前に見ることができた

翌日は志賀高原を観光して中野へ下るルートで帰りました。
画像

          トドマツとササの青さと黄色く色付いた木の美しいコントラスト
画像

               ダケカンバの白い幹の造形美、山下画伯の世界
画像

               潤満の滝
今回の旅行は美しい紅葉を見物出来たことと、久しく会っていない弟夫妻の元気な姿に会えたこと、お国なまりを聞いて心が安らかになったことで満足しています。同行してくれた嫁さんにも感謝。








白山の水石

2011年10月14日 | インポート
9月の末に手取川の支流で雄谷川の源流の山に行ってきました。
黒部峡谷のような嶮しい渓谷をさかのぼって、いくつか谷を越えてゆくのですが、途中の谷で休んでいるときに、ふと見たのが奇麗な文様石でした、硬そうな石で形も山形の石でした。
その時私の昔からの石の収集癖の血が騒ぎました。
画像

私は20歳代の時、ずいぶん石の収集に凝った時期がありました。最近はそのころから集めて石を庭に並べて時折眺める程度です。
その山行きの帰りに山小屋のオーナーが経営している店に寄らせて頂きました。店の名前は深山料理の「けがさ」と
云う店で白山の麓の中宮と云う所にあります。その店の主人は山のことなら何でも知っている方で、お店で提供する山菜やキノコ等の材料は全部自分で調達して珍しい料理を食べさせてくださいます。とくに岩魚釣りの腕前は素晴らしいものです、その日に予約のある人数の分だけ釣ってくるそうです。
話は水石の話からそれましたが、その主人も山に入ったときに集めた水石が店に沢山飾ってあります、私がその日に拾った上の写真の石を見せて石の話をしていると、下の2個の石を私に下さいました、店に飾ってある石を頂いて良いですか、と云うと石の好きな人にはあげることにしている、と惜しげもなく私に下さいました。
画像

白山菊紋石です、4~5センチの石ですが、まったくの自然石で形もよく濃い茶色の地に白の菊紋が良く見えます。
画像

もう1つの石は白山紋石で茶色と淡い緑が美しい石です、この石も7~8センチの小さい石ですが紋様も美しく良い石です。今回の良い思い出になりました。今も私のパソコンをしている部屋の棚に飾っています。