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JR松任駅前に
「白山市松任ふるさと館」 があります、最初は2011年の11月に訪れています、8月の初めに千代女あさがお祭りの駅前会場を巡った時に6年ぶりに入館して手入れの行きとどいた日本庭園を見てきました。
「松任ふるさと館」は、明治、大正、昭和期にわたり、金融、米穀、倉庫業の分野で活躍した
吉田茂平氏 の私邸で、元々は市内の安吉町にあったあものを、大正元年に交通の要所である現在の場所に移築され、昭和57年に当時の松任市(現白山市)がこの邸地を譲り受けて開館しました。
正面玄関の門は総欅作り銅板葺きの平唐門、宮大工の手によって落ち着いた意匠が施されています。
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門をくぐると正面の苔むした石組の鮮やかな苔の緑が、日本庭園ならではの落ち着いた景観でした。。
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庭園のあちらこちらに全国より巨費を投じて収集した銘石が据えられていました。
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正面玄関から裏庭に続く飛び石です。
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「松任ふるさと館」の庭園「紫雲園」は、前庭、側庭、主庭からなる築山池泉回遊式の日本庭園で、金沢の庭師等により大正元年から12年の歳月をかけて造られました、「紫雲園」の名前の由来は、豊臣秀吉が好んだとされる全国的にも珍しい紫雲石がある事に因んでいます。
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敦賀石、滋賀県の敦賀の周辺で産出したもののようです。
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築山へ登る階段です、右側には変わった形の「濡鷺(ぬれさぎ)形」の石灯篭があります。
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貴船石、加茂川水系の貴船神社の近くの川底から産出します、現在ではほとんど産出されず、幻の石です。
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ふるさと館庭園の名前にもなった京都の保津川産の 「紫雲石(しうんせき)」です、どっしりとしていて存在感のある銘石ですね。
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説明立て札によると、
紫雲石(加賀藩士腹切りの石)
長さ2.3m、幅1.5m、高さ0.8m
保津川産の紫雲石(京都府)
この紫雲石は、太閤(豊臣秀吉)の七名石のひとつで、江戸時代に加賀藩と粟崎の回船問屋、木谷藤右衛門が大阪でこの石を入札で争い、敗れた藩主の家来が切腹したことから「加賀藩士腹切りの石」と言われています。
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雨にぬれた鷺の羽根を思わせる事から「濡鷺形」の石灯篭と呼ばれています。
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二重塔形石灯篭、火をともす火袋が二段になっている珍しい形の石灯篭です、高さ3.72m(12尺)、小豆島石です。
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四脚型雪見灯篭、高さ2.65m(8尺8寸)、庵冶石(香川県)、雪見灯篭としては大型です。
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離れの廊下より庭に出られます。
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離れは朱塗り壁の座敷になっています。
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障子は夏向きの簾戸に入れ変えられていました。
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母屋の応接室です。
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当時の電気ヒーター?、の暖炉が保存されていました。
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応接室の照明ですが当時としてはモダンな照明だったんでしょう。
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母屋の座敷ですが朱塗り壁の書院作りになっています、中間を唐紙で仕切ると二間になるようになっています。
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オエ(居間)の囲炉裏のある部屋です。
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応接間に珍しい絵が飾られていました、「加賀の千代女」の題名が付いていました、「朝顔につるべ取られてもらい水」の場面を表していますが、笠原朝美作になっていましたので、後で調べたら笠原さんは切手貼り絵で有名な作者でした。
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以下は切手貼り絵の部分です、切手で貼り絵を制作したとは思えない様な緻密な絵です。
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当屋敷を建設し、元の所有者の吉田茂平氏の略歴が表示されていました。
吉田茂平(よしだもへい)
慶応2年 (1866)1月生まれ
昭和11年(1936)3月歿 70歳
安吉町に生まれ、家業は油・酒商と質屋を営んで、収納する年貢米(税金)は一千石であったといわれ、事業家として抜群であった。
明治三十三年に吉田銀行を、松任町に創設する。
大正元年、松任町(現在のふるさと館)に転出し、倉庫業・運送業を開業し、なお朝鮮に興業会社を設立し、明治の銭屋五兵衛とまでいわれたが、戦後の打撃を受け、膨大な財産を失った、しかし、町の興隆に情熱を燃やした。
なお、書家でもあり、号は松山(しょうざん)。
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母屋の広縁から庭園を望む。
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JR松任駅前の駐車場からふるさと館の屋敷の建物を観る。
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朝顔展を見に行って、駅前のあさがお祭りの会場に面しているので見てきました、以前に一度見学していましたが入場無料なので日本庭園と明治時代の豪商の屋敷を見学してきました。
JR松任駅前の徒歩1分の場所です、興味のある方でこちらにおいでの節は立ち寄ってみて下さい。
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