北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

栗山町内を歩いてみた 2024年7月19日小さな旅その3

2024年07月23日 19時48分44秒 | つれづれ日録
(承前)  せっかく「Eki」を名乗る施設を訪れるのですから、列車で来たいという気持ちはありました。    しかし、栗山駅に来る列車は、1日上下各7本しかありません。  もともとこのあたりの室蘭線は、石炭を運ぶために敷かれた線路です。  人間の利用の利便性はあまり考えられていません。  貨物列車が姿を消して久しいのですが、往時の名残で、複線区間がかなり残っているようです。    なお栗山駅は . . . 本文を読む

■水彩倶楽部 シーズンズ第12回展 (7月16~21日、札幌) 2024年7月20日大移動の続き

2024年07月23日 07時53分50秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)  札幌市資料館に入ったら、午後5時で閉まったはずの「水彩倶楽部シーズンズ」の展示会場がまだあいていました。  中では、水彩画家の竹津昇さんと、シーズンズ出品作家の砂山信一さんが話し合っていました。  竹津さんの作品はあちこちで見ていますが(この展覧会のメンバーではない)、ご本人に会うのはひさしぶりです。  砂山さんは江別美術協会の事務局を務めていて、電話ではお話ししたことがありますが、 . . . 本文を読む

2024年7月20日も大移動

2024年07月22日 12時31分04秒 | つれづれ日録
 例によって執筆が遅れています。申し訳ございません。  先週末のあらましを書いておかなくては。 (週末といっても、おまえは毎日週末だろうといわれると、返す言葉がない…)  この日は札幌市内での移動がかなり大がかりなものになりました。  本郷新記念札幌彫刻美術館の「館長の土曜講話」に参加するために、バス→地下鉄南北線→地下鉄東西線→バス。  円山公園駅で乗った「動物園線」のバスは運転手がちょっと . . . 本文を読む

■伊藤正絵画展 (2024年7月12~21日、空知管内栗山町) 7月19日小さな旅その2

2024年07月21日 14時58分33秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
(承前)  伊藤正(1915~89)といえば、戦後の道展の再建に尽くし(71年退会)、日展や一水会を舞台に活躍した画家で、札幌東高で長く教壇に立っていました。  戦後の道内画壇では著名な存在だったといえ、あらためて作品をまとめて見る機会があればと思い、栗山まで足を運んだのです。  北海道新聞の記事によると、伊藤さんの長女鞆子 . . . 本文を読む

札幌→栗山 2024年7月19日の小さな旅その1

2024年07月21日 12時21分38秒 | つれづれ日録
 ときどき旅に出たくなります。  …と書いてから、大阪に弾丸ツアーしてから8日しかたっていないことに気づくのですが。  この日の行き先は空知管内栗山町。  同町の「カルチャープラザ Eki」で伊藤正絵画展が21日まで開かれていることを、道立近代美術館に貼ってあったポスターで知り、出かけることにしたのです。  江別市セラミックアートセンターで開催中の「卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展」も会期終了 . . . 本文を読む

■らいらっく・ぎゃらりい移転オープン記念展 Vol.5 陳曦 展 (2024年7月10~21日、札幌)

2024年07月21日 11時05分53秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 らいらっく・ぎゃらりいが、南大通に面した4丁目の北海道銀行本店1階から、同じく南大通沿いの2丁目に新築なった「ほくほく札幌ビル」1階へと移転したのを記念して企画された連続個展の第5弾。  作者はいずれも「道銀芸術文化奨励賞」の受賞者で、今回個展を開いている陳曦さんは、第10回(2000年)に受賞しています。  陳曦さんは西安生まれ。  「日本画」を学びに北海道教育大に留学し、卒業後も札幌に住ん . . . 本文を読む

2024年7月18日のギャラリー巡りとお仕事報告

2024年07月20日 20時53分55秒 | つれづれ日録
 18日は自家用車で出かけました。  札幌市内でも、中心街以外のギャラリーを巡る計画で、暑い中を歩きたくなかったためです。 (この日の最高気温は33.4度になりました)  1カ所目はTO OV cafe / gallery(ト・オン・カフェ)で、荒木珠奈展(~28日)。  ご本人にも取材しました。  この結果は、7月23日の北海道新聞カルチャー面「展覧会」に掲載の予定です。  会場に早く着き . . . 本文を読む

■中橋修展 立体・絵画・版画(2024年7月13~21日、札幌)

2024年07月20日 08時39分31秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 グループ展や個展など精力的に活動してきた札幌のベテラン中橋修さんが、札幌市東区で過去の作品も交えた個展を開いています。  最も古いのは1972年の「親子」。ガッシュによる具象画で、中橋さんによれば、若さゆえの勢いのようなものが感じられて愛着があるそうです。  ただし具象絵画はこの1点。  お店の左側(テーブルが並んでいるほう)に展示されているのは、ほとんどが2019年以降の作品です。  冒頭 . . . 本文を読む

【告知】長坂有希 : Living with Otherness (2024年7月20日~8月25日、札幌)

2024年07月19日 22時15分49秒 | 展覧会等の予告
 サイトからコピペします。  なお、会期中、ギャラリートークが2回あります。  1回目は7月20日(土)午後2時から。  キュレーターの服部浩之東京藝大大学院准教授と会います。 モエレ沼公園ではImaginary Landscapesシリーズ第7弾として、広島・香港を拠点として活躍するアーティスト長坂有希の個展「Living with Otherness」を開催いたします。 本展では長坂が20 . . . 本文を読む

2024年7月15日。夏日が続く中、美術館、ギャラリーへ

2024年07月19日 07時52分48秒 | つれづれ日録
 きのう間違って、7月17日の記録を先に挙げてしまいました。15日のことをアップします。  世間では3連休の最終日。  月曜の祝日です。  道立近代美術館で前週から始まった「国宝 鳥獣戯画と京都 高山寺展」で「鳥獣戯画」甲巻前半の公開がこの日で最終日です。「虎に翼」を見た直後に家を出て、同美術館へ向かいました。  西18丁目で地下鉄を降りて、8時55分ごろに敷地に入りました。  すでに40人以 . . . 本文を読む

2024年7月17日は中心部を北から攻める(追記あり)

2024年07月18日 18時22分12秒 | つれづれ日録
 午前中は自宅でブログ記事を書き、袋めん焼きそば「やきっぺ」で昼食を済ませてから外出しました。  GALLERY ESSE(福士ユキコ展 なんちゃってカエル名画とそのほか)  三岸好太郎や深瀬克美の人物画がカエルになっている絵など。 →テラス計画(View Point vol.1 大川原暢人「高いところ」)  廃品や竹? によるインスタレーションが室内外にあったほか、映像作品が2点。   . . . 本文を読む

■渡辺貞之個展「存在と眼」 (2024年7月10~15日、札幌)

2024年07月18日 08時27分54秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 深川市アートホール東洲館の館長を務め意欲的な展覧会プログラムを組み立てる傍ら、市民劇団の脚本を書き、市民講座でデッサンを教え、全道展会員の画家でもあるという、大忙しの渡辺貞之さん。  昨年は独立展で最高賞の協会賞も受賞し、とても80代とは思えない活動ぶりです。  札幌・琴似のギャラリー喫茶での個展はこれで12回目とのこと。  油彩14点とデッサン4点が並びました。  冒頭画像は、左から 「夜 . . . 本文を読む

区切り感に乏しい―退職後に思う(1)

2024年07月17日 18時53分25秒 | つれづれ日録
(文末に発表があるので、全文を読んでいただけたらうれしいです)  ある人に聞かれました。  退職後のルーティーンはどんな感じなんですか?  どうにも答えにくい質問です。  そう尋ねたくなる気持ちはよくわかります。  自分も、仕事を辞めたら、それまで仕事や通勤にあてていた時間がそっくりあいて、その分を活用して1週間をまわしていけるんだろうなと夢想していましたから。  しかしながら、現状は、 . . . 本文を読む

2024年7月12日のギャラリー巡り・その3

2024年07月17日 07時56分28秒 | つれづれ日録
(承前)  西線16条から市電で西8丁目へと戻ります。  電車の開け放した窓から涼しい風がどんどん入ってきて、とても心地良いひとときでした。      さて、午後は中心部のギャラリー巡りです。  富士フイルムフォトサロン札幌(むらいさち写真展「FantaSea ~ゆるふわなうみのせかいへ~」) →カフェビストロ+ギャラリー・オマージュ(山下かさね水彩展) →スカイホール(第34回三角帽子展) . . . 本文を読む

映画『アンゼルム』を札幌のシアターキノで見た―2024年7月12日その2

2024年07月16日 12時43分44秒 | 音楽、舞台、映画、建築など
(承前)  ドイツを代表する映画監督のヴェンダースが、これまたドイツ出身(映画を見ると現在はフランスに巨大なスタジオを構えているようですが)の著名な美術家であるアンゼルム・キーファーの世界に迫った映画。  ドキュメンタリー映画と銘打っていますが、キーファーの少年時代を再現した場面があったり、彼の息子に青年時代のキーファーを演じさせたり、ユニークな試みを随所に取り入れています。 (公式サイトはこ . . . 本文を読む